日本版NCAA構想の確立に向けて…立命館大学がトレーナーの育成に注力 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

日本版NCAA構想の確立に向けて…立命館大学がトレーナーの育成に注力

スポーツ まとめ
アメリカでは、大学スポーツがプロスポーツに匹敵する盛況
アメリカでは、大学スポーツがプロスポーツに匹敵する盛況 全 6 枚 拡大写真
アメリカでは、大学スポーツがプロスポーツに匹敵する盛り上がりを見せている。盛況の理由は、NCAA(National Collegiate Athletic Association)と呼ばれる組織の存在だ。

NCAAはアメリカンフットボールの死亡事故をきっかけとし、安全管理を目的として1906年に発足された。現在は24の競技で90の大会を運営し、アメリカにおける大学スポーツの中枢を担っている。

NCAAバスケットボール選手権決勝 (c)Getty Images

日本でも、スポーツ庁が日本版NCAA構想を掲げている。アスリートの安全管理に関心が高まり制度が整っていく中、安全管理を担える人材の育成が急務とされている。その役割を担うのがアスレティックトレーナー(ATC)だ。

ATC(Athletic Trainer Certified)は、1990年にアメリカ医学学会において認知された国家資格であり、理学療法士や看護師などと同じ準医療資格となっている。日本には、日本体育協会やジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会公認の民間資格はあるが、ATCのような国家資格はないため、公認のカリキュラムを持つ海外の大学や大学院を卒業し、資格認定試験に合格する必要がある。

2016年、NBA優勝を果たしたクリーブランド・キャバリアーズに在籍している中山祐介さんや、NFL初の女性アスレティックトレーナーの磯有理子さんなど、アメリカのトップリーグを舞台に活躍を見せている日本人も多く存在する。

国内ではまだ整備されていないATC取得サポートにいち早く乗り出したのが、立命館大学だ。立命館大学スポーツ健康科学部は、ATC取得を積極的に支援する「GAT(Global Athletic Trainer)プログラム」をスタートした。

スポーツ健康科学部学部長・教授 伊坂忠夫氏

同プログラムは、立命館大学の学士号とアメリカ・ペンシルベニア州立大学(以下ESU大学院)の修士号を取得し、ATCを目指す留学プログラムとなっている。立命館大学で修得した科目が大学院進学の先修要件として認められるため、通常の大学院留学と比べて短期間で博士号まで取得し、ATCの資格認定試験の受験資格が得られる。

通常の大学院留学との比較

2017年度のGATプログラムに参加した学生1名がアメリカに渡り、現在ESU大学院に留学中だ。同大学のスポーツ健康科学部は、定員235人のうち1割の学生が希望者になることを目指している。

《山本有莉》

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