トム・ワトソン、一流の極意は「コースにいる全ての人たちと友達になること」
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特別プログラム「トム・ワトソンPresents 一流として輝き愛されるには」は、8月17日(木)に行われた日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯1回戦終了後に恵庭カントリークラブレストランにて、出場全32選手に対して実施。ワトソン氏が長い現役生活のなかで経験してきたことや実践してきたことが、日本のゴルフ界の発展に繋がるようにという想いから開催された。
プログラムは、初日を終えた選手たちにねぎらいの言葉をかけながらスタート。世界の大舞台で活躍する選手の共通点について聞かれると、「大事なのは、選手もキャディもコースを事前にチェックし、いろんな天候をシュミレーションして、本番を迎えること。ジャック・ニクラスはどの選手よりも準備を怠らない選手で知られていたよ」とコメント。
1987年から97年まで1勝することさえできなかったというワトソン氏は、思い悩んでいた時に少年時代の恩師から「自分のスイングに向き合い続ければ必ず道は開ける」と言われ、スランプを克服したと話した。
次に、一流のプロアスリートとしての心得について聞かれると、「大切なのはリスペクトの精神。スポンサー、ファン、メディアなど、大会を支えてくれる人たちがいることを常に意識し、その人たちに対しても何か恩返しをすることが、プロゴルファーにとって最も重要なことだと思う」とコメント。
自身について、「昔ある親子が私にサインを求めてきた。忙しいから無理だと答えると、父親が「バカヤロー」と怒った。私はあまりの罵声に驚いたが、子供が私のサインのために待っていた姿を改めて見ると、確かにその通りだと思い、その子にサインを渡した。それから求められたサインは全て書くようにした」と振り返った。
選手会長の宮里優作が「日本のゴルフ界をより活性化するためにどんなファンサービスをするのがよいか」と質問すると、ワトソン氏は「ファンやスポンサー、コースにいる全ての人たちとまずは友達になること。僕もプロアマを回ったあとは少なくとも3~4人は新しく友達ができているよ」と話した。
「スイングやラインを見てあげたり、仕事でもお客さんと関係性を作ることが何よりも大事なことだと思う。それにはインサイドカーテン(裏話)も有効だね。まるで友達のように、境界を無くして過ごしてほしい」と回答した。
《美坂柚木》
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