10代が躍動!日本代表がメダル獲得数1位…クライミング世界ユース選手権 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

10代が躍動!日本代表がメダル獲得数1位…クライミング世界ユース選手権

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スポーツクライミング世界ユース選手権女子コンバインド(ユースB)で谷井菜月(中央)が優勝、2位に森秋彩(左)、3位に伊藤ふたば(2017年9月9日)
スポーツクライミング世界ユース選手権女子コンバインド(ユースB)で谷井菜月(中央)が優勝、2位に森秋彩(左)、3位に伊藤ふたば(2017年9月9日) 全 13 枚 拡大写真
オーストリア・インスブルックで8月30日~9月10にかけて開催されたスポーツクライミングの世界ユース選手権。日本代表は国別メダル獲得数で1位(金8個、銀9個、銅7個の合計24個)となり、選手層の厚さを見せつけた。

金、銀、銅、すべてのメダルで獲得数最多となった日本。まず2日に緒方良行(福岡県連盟)が男子ボルダリング(ジュニア)で優勝する。続く3日は女子ボルダリング(ユースB)を伊藤ふたば(岩手県協会)が制し、さらに2位谷井菜月(奈良県連盟)、3位菊地咲希(東京都連盟)と表彰台を独占。男子ボルダリング(ユースB)では川又玲瑛(栃木県連盟)が優勝した。

7日に行われた女子リード(ユースB)では森秋彩(あい、茨城県連盟)が強さを見せ、2位に谷井、3位に伊藤が入った。8日は男子リードのユースAで田中修太(新潟県協会)が優勝し、ジュニアで緒方が二冠を決める。



日本代表の勢いは止まらず、9日のコンバインド(ボルダリング、リード、スピードの3種複合)は女子ユースBで谷井が頂点に立ち、2位森、3位伊藤と並ぶ。また、男子ジュニアも楢崎明智(めいち、栃木県連盟)が優勝した。

シニア世代は男子の楢崎智亜(ともあ、栃木県連盟)、女子の野口啓代(あきよ、茨城県連盟)ら多くの選手がクライミング・ワールドカップ(W杯)などで成績を残し、特に男子ボルダリングは4年連続でW杯国別ランキング1位を獲得するなど世界トップを独走している。

今大会ではユース日本代表も実力が世界レベルであることを証明し、スポーツクライミングが正式種目に採用された2020年東京五輪に向けて明るい話題となった。東京五輪ではボルダリング、リード、スピードの3種複合競技として実施されるが、今回コンバインドで女子ユースBの谷井、男子ジュニアの楢崎が金メダルを獲得したことは、シニア世代にとっても弾みになる。

3種のうちスピードだけは国内に専用施設が少ないことから、他国から遅れをとっていた。事実、今大会ではユースBとジュニアから男女計14選手がスピードの予選に出場したが、決勝進出を果たせたのは抜井亮瑛(奈良県連盟)だけだった(結果は12位)。しかし、これは日本の選手たちにとって大きな一歩と言えるだろう。ユース日本代表チームはFacebook上で次のように書いている。

「東京オリンピックを視野に入れ、リードの選手もボルダーの選手も全員複合競技(スピード、ボルダー、リードの三競技) にチャレンジする選手像が求められています。複合なので、スピードに関しては、その競技だけ強く速くなることは求めておらず、同じくボルダーやリードの強い選手と同等またはそれ以上の成績を狙うことを主眼に取り組んでいます。日本ではまだまだ気軽に練習できる施設がとても少ない中、どのようにタイムを伸ばしていくかは日本チームの課題です」

国際スポーツクライミング連盟(IFSC)のFacebookではコンバインドに挑む谷井の動画がピックアップされていた。

なお、米国ニューヨーク在住の白石阿島(あしま)は米国代表として女子ユースAに出場。ボルダリングとリードの二冠を達成し、コンバインドでは2位になった。日本人の両親を持ち、日米ふたつの国籍がある白石。2020年東京五輪は日米どちらの代表を選ぶかが気になるところだ。

《編集部》

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