【山口和幸の茶輪記】一度は走ってみたいしまなみ海道…ついに東京発のサイクリングバスツアーが登場 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】一度は走ってみたいしまなみ海道…ついに東京発のサイクリングバスツアーが登場

オピニオン コラム
瀬戸内海にかかる大きな橋を渡って四国を目指すしまなみ海道
瀬戸内海にかかる大きな橋を渡って四国を目指すしまなみ海道 全 9 枚 拡大写真
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道は、サイクリングコースが完備された巨大な橋が連続する。距離80kmの道のりは瀬戸内海に浮かぶ島々を満喫でき、東アジア随一のベストコースとも言われる。そしてなんと東京からのバスツアーも新登場した。

しまなみ海道をサイクリングする注目のバスツアーが11月17日(金)夜都内発~19日(日)朝着という日程で催行されることになり、その参加者募集が始まった。1人3万9800円。2座席利用はプラス1万円。Onomichi U2の朝食とゴール後の入浴料込みの料金で、因島のはっさく大福、生口島にあるドルチェのジェラートが補給地点で無料提供される。

Onomichi U2から渡船乗り場まではすぐだ

日本で最も有名なサイクリングコースとして知られる「しまなみ海道」だが、首都圏サイクリストにとっては交通費・愛車の移送・出発地に戻る移動手段が課題。その難点を解決したのが「しまなみ海道サイクリングバスツアー」だ。東京駅・新宿駅に愛車を持参すれば、独自の積載システムをトランクルームに備えた大型バスに持ち込める。外からアクセスできる施設として設計された神奈川県の港北PA・海老名SAでの乗降も可。

まずはしまなみ海道のルートを確認してみよう。走行距離は77.5kmで、ロードバイクなら5時間ほどで走りきれる。コース状況は初級者にも優しく、それぞれの橋のアプローチとなるスロープに坂道があるが、それ以外は推奨ルートなら平たん。道の駅などトイレを完備した休憩ポイントが要所にあり、地元特産を味わえるお店も沿道にはたくさんある。カップルで走りに行くのもいいと思う。

尾道駅=7.5km=向島・立花臨海公園=8.0km=因島フラワーセンター=19.6km=生口島サンセットビーチ=5.9km=大三島・多々羅しまなみ公園=9.0km=伯方島・マリンオアシスはかた=14.3km=大島・吉海サイクリングターミナル=6.7km=今治・サンライズ糸山=6.5km=今治駅

●尾道駅~向島・立花臨海公園
尾道から渡船で向かい側に見える向島(むかいしま)に渡る。自転車をそのままの状態で船に持ち込むことができる。所要時間は約4分。立花臨海公園は因島大橋のふもとにある。

●向島・立花臨海公園~因島フラワーセンター
およそ50mの高低差がある因島大橋を渡って因島(いんのしま)へ。サイクリングロードの標識に従い、島の北側を走ってフラワーセンターへ。

●因島フラワーセンター~生口島サンセットビーチ
生口橋を渡って、島全体が美術館となって美術作品が点在する生口島(いくちしま)へ。島の北側を走ればサンセットビーチへ。南側を走るルートもある。

因島の名物は、はっさく大福

●生口島サンセットビーチ~大三島・多々羅しまなみ公園
多々羅大橋で大三島(おおみしま)へ。島々を結ぶ橋の途中からは大小さまざまな船や島が見える。多々羅しまなみ公園には「しあわせの鐘」がある。鐘を鳴らすとだれでも「しあわせ」になれるという。

●大三島・多々羅しまなみ公園~伯方島・マリンオアシスはかた
大三島橋を渡って伯方島(はかたじま)へ。製塩業が盛んなところ。伯方(はかた)の塩ソフトクリームが有名。

●伯方島・マリンオアシスはかた~大島・吉海サイクリングターミナル
伯方・大島大橋を渡って大島へ。島の中央をまっすぐに進むこともできるが、北側を行くことも可能。ただし上りが厳しい。3kmの激坂を上って亀老山展望公園に行けば、絶景を見ることができる。

●大島・吉海サイクリングターミナル~今治・サンライズ糸山
長さ6.2kmの来島海峡大橋を渡れば愛媛県今治市に到着。サンライズ糸山にはサイクリングターミナルや宿泊施設がある。

●今治・サンライズ糸山~今治駅
下り基調の道を走って今治市内へ。

今回初企画されたしまなみ海道サイクリングバスツアーは、現地スタート地となるサイクリストのための複合施設「Onomichi U2」でまずは朝食。態勢を整えてから出発できる。2人体制のバス乗務員は帰路の運転に備えて睡眠を取るが、現地サポートカーが別に用意されてトラブルに対応してくれる。パンク修理などは参加者自身が対応するスタイルだが、途中2カ所で人気の補給食がふるまわれる。

Onomichi U2の朝食ビュフェは、たまごの調理方法が指定できてとてもおいしい

ゴールは今治市。リニューアルしたばかりの温泉施設「しまなみ温泉喜助の湯」で、早く到着した参加者は待機したバスに愛車を収納し、最後尾を待つことなく汗を流して休憩することができる。全行程は約75km。健脚派なら来島海峡大橋を望む標高308mの亀老山に立ち寄ることもできるだろう。

都内の出発は金曜の夜20時から21時。今治の出発は土曜の夜19時前後。厳格な運行規定に沿って2時間ごとに運転士の交替・参加者のための休憩がある。都内には日曜朝に到着する。

国際興業トラベル

《山口和幸》

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