NTT、日本ソフトボール協会とアスリートの脳情報処理を解明する共同実験を実施
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共同実験は、2017年1月に発足したスポーツにおける「心」と「技」を鍛える新しいトレーニング法の確立を目指したスポーツ脳科学(SBS)プロジェクトとして実施。
今回、瞬間的な対人インタラクションが鍵となる競技の一つである野球・ソフトボールに焦点を絞り、脳の潜在的な情報処理のしくみの解明を目指す。
トップレベルの速球が110km/hを超えるソフトボールは、投球距離が短く、打撃の際に野球よりもタイミングの要素が大きくなる。実際の試合でも、タイミングをずらした配球をどう攻略するかが鍵となっている。SBSプロジェクトでは、ランダムに投球されるチェンジアップと速球を見極めて打つ対戦型の実験を行っている。
今回の共同実験では、投手、打者の同時モーションキャプチャを用い、球種の違いによる打者の反応を解析する「スマートブルペンでの投打対戦型の実験」、実フィールドでは実現できない特殊な投球軌道や投球フォームなどで打者の反応を解析する「VRを用いた打者の知覚と反応の実験」、実戦でパフォーマンスや生体情報を計測し、心理状態を分析する「実戦での生体情報やパフォーマンスの計測」を行う。
世界ランキング1位である日本代表チームの選手を計測し、トップレベルの打者の脳の使い方を調べる。また、日本ソフトボール協会が将来的な人材の発掘・育成・強化を目指して進めている「GEMプロジェクト」の各年代の代表選手を継続的に計測。成長に伴う能力の獲得過程を調べ、アスリートの脳情報処理を総合的に解明する。
《美坂柚木》
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