私は今年の頭、人生初のフルマラソン及びハーフマラソンを経験し、ランニングにハマりました。レースがレースを呼ぶとでも言いましょうか。走り終えた達成感になされるがまま、次のレースの予定を入れてしまう循環に陥っていました。
しかし、ここ数ヶ月はほとんど走っていません。なぜか?それはレースにエントリーしていないからでしょう。モチベーションがないのです。
ならば、身近なところでモチベーションを上げようじゃないか。シューズを新調すればきっとモチベーションがだだ上がりするに違いない!何事も形から入るタイプなのです。さて、どんなシューズにしましょう。
軽くてクッション性のあるシューズ。
こんなシューズがあったら、誰もが求めるはず。でも、2つの条件を担うシューズなんて存在するわけない。だって矛盾しているじゃないですか…あるわけない。
あった。
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ナイキの中でも人気のズームシリーズ。今回、『ナイキ ズーム フライ』、『ナイキ エア ズーム ペガサス 34』が私の新しい足となりました。今まで使用していた『ナイキ エア ズーム ストラクチャー』、『ナイキ ルナエピック LOW フライニット 2』に続いて3代目です。マイシューズも、もうJ Soul Brothersです。
ズームシリーズのコンセプトは、「限界を超えていく」。車が速く走り去っていく音をアメリカでは「ZOOM」と表現することが語源みたいです。
シューズを新調したからには走りたい。今すぐにでも走り出したい。そうだ、走りに行こう。
というわけで、都会の喧騒を離れて走りにきました。なんと軽井沢。台風21号と22号の狭間の10月26~27日、ナイキさんがメディアを対象に主催するNIKE MEDIA FAST CAMP
に参加しました。晴天に恵まれ、とても空気が澄んでいます。満員電車のストレスなんか忘れて清々しい気分で走れそうです。
今回のテーマは、スピード。
より速く走れるようになるために、1200m×1、800m×1、600m×1、400m×1、200m×3の計3600mのインターバル走を行います。1kmあたりの平均タイム別にグループ分けし、異なるペースでトラックを走ります。
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そして、なんと藤光謙司選手(ゼンリン)、設楽啓太選手(日立物流)がゲストアスリートとして参加。運動不足の編集部員がトップアスリートと同じトラックを走るという、わけのわからないことになっています。
久しぶりのランということもあり、足への負担が心配です。フルマラソンとハーフマラソンともに足を痛めた私としては不安でもあります。
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……疲れ、どこ?
足の疲れがまったくない。「あれ?私今走ってた?」と、記憶をすべて消し去ってしまったんじゃないかと疑ってしまうくらいに、走った後の疲労感が足に残らない。そして、そんなクッション性もさることながら、推進力がすごい。スピードを上げて走ると、前へ前へと進む。
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フォーム全体にカーボンで補強したナイロンプレートを埋め込むことでソールの硬さを確保しつつ、今までのレースシューズにはない見た目の厚底でクッション性も確保。かかと部分には耐摩擦性に優れたラバーを用いて耐久性を向上しているらしい。要するに「相反する推進力とクッション性がすごい」ということです。
ズーム フライの推進力は、ロッカールームで履いて一歩踏み出した瞬間にわかります。反り上がっているプレートのおかげで、自然と体重が前に行く。スムーズに体重移動ができる。これぞ推進力。
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空に赤みがかかり始めたころ、トレーニングのラストに1000mのタイムトライアルを行ないました。「自分の限界を打ち破る」というテーマのもと、スピードを意識して走ると、『ナイキ ズーム フライ』の推進力がより実感できます。
「つま先から接地する」ということは、マラソンを走るコツとしてよく言われることですが、それがなかなか実践できなかった私。「かかとつけないってなに?無理じゃない?」と思っていました。今回のトレーニング前にも、ミッドフット着地で「かかとを浮かす」ということを指導され、「はあ、無理だ」と思いました。
………。
できてる!!!
かかとを浮かせて着地できている!今までできなかったのに!反り上がっているプレートのおかげで、フラット気味に着地しても自然と前へ体重移動ができている!
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思わず私もこの表情。
2日間に渡って行われたNIKE MEDIA FAST CAMP。多くの人とともに走り、大満足な2日間でした。シューズを新調して走るモチベーションも上がったので、そろそろ走り出したいと思います。