自身が持っていた日本記録を0.12秒更新した中村は、「こんなに速いタイムとは思わなかった。タッチして“87”と見えたので48秒87かと思ったが、47秒87だったのでビックリした」と驚いた様子で振り返った。
「日本記録については、これからまたいつ出してもおかしくないと思っていますし、もっと記録を更新できると思います」と力強く述べた。
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◆「男たちも負けていられない」
記録を出せた背景の一つには、今大会でも女子50m自由形で23秒48をたたき出して自身の持つ日本記録を更新した池江璃花子らの存在があった。
「池江さんら若い女の子が頑張っているので、男たちも負けていられないと思っていました」と、池江らの活躍に刺激を受けていたことを明かしていた。
先週に続き日本記録更新しました。今回は100m自由形で2度目の47秒台が出せました!このまま勢いのまま引き続き頑張ります!応援ありがとうございました!池ちゃんも日本記録おめでとう!! pic.twitter.com/InI2Butg8R
— Katsumi Nakamura/中村克 (@katsumohi21) 2018年2月18日
中村は試合後、今回のレースにおける改善点を次々と挙げ、まだまだ伸びしろがあることを示唆させた。
「タッチなど、レースを泳いでいる中でも改善できる部分があると思った。浮き上がりの部分はまだよくなる。スピードを抑えると左に曲がる癖があるし、ターンイン(ターン前5m)、ターンアウト(ターン後ストローク局面に入るまで)のあとの一かき目もよくない」
◆オリンピックでもメダルが狙える記録
とはいえ、本人にとってもこの記録は称賛に値したようだ。
「今期目標にしているタイムとは異なるが、この時期に連戦の疲れもあるなかでこの記録が出せたのはよかった」
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世界の舞台でも上位に食い込める手応えを、少しずつ掴んでいる。
「世界の決勝の舞台じゃまだまだ戦えていない。ただ、今回の結果もオリンピック3番相当の記録ですし、世界のレベルで勝負しても勝てるようになりたい」
注...2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得したネーサン・エイドリアン(アメリカ)の記録は47秒85。4位のサント・コンドレリ(カナダ)は47秒88。