テニスのBNPパリバ・オープンの女子シングルス決勝戦が3月18日(日本時間19日)に行われ、世界ランク44位の大坂なおみ選手が同19位のダリア・カサトキナ選手に6-3、6-2でストレート勝ちした。
BNPパリバ・オープンは4大大会に次ぐ、プレミア・マンダトリーと呼ばれる格付けの大会。日本女子が優勝したのは史上初のことだった。
「ハロー」から始まる異例のスピーチ
1回戦で元世界ランク1位のマリア・シャラポワ選手を破った大坂選手。準々決勝では元1位で現5位のカロリーナ・プリスコバ選手を破り、準決勝では現世界1位のシモナ・ハレプ選手にもストレート勝ちした。
次々に格上選手を打ち破りWTAツアー初優勝を果たした大坂選手だが、素顔はまだあどけなさも残る20歳。セレモニーのスピーチでは「ハロー」の挨拶から始まる異例の展開を見せ、その後も謝辞を述べる順番を忘れるなどグダグダ。
しかし、笑顔を絶やさず一生懸命に話す姿が自然で好感を持てるとファンから受け入れられ、スポンサーへの謝辞で危うく忘れそうになったヨネックスの名前を思い出したときには、見守っていた観客からも安堵の溜め息が漏れた。
「これは史上最悪のスピーチでしょうね」と話した大坂選手だが、WTA公式ツイッターはスピーチの動画を公開し、「最悪なんてとんでもない!」とキャリア初の大仕事をやり遂げた大坂選手を称えている。
“This is probably going to be the worst acceptance speech of all time” – @BNPPARIBASOPEN champion @Naomi_Osaka_
We beg to differ! #BNPPO18 pic.twitter.com/4XpckdmLtq
— WTA (@WTA) 2018年3月18日
— WTA (@WTA) 2018年3月18日
≪スピーチの動画≫
日本語は勉強中で漫画を読むのが好き
大坂選手はハイチ系アメリカ人の父と、日本人の母の間に生まれたハーフ。生まれは大阪だが、3歳のときにアメリカへ移住したため英語のほうが堪能。日本語は勉強中だ。
自分の性格を内気と話す大坂選手は、普段の過ごし方として「漫画を読んだりしている」と語る。週刊少年ジャンプで連載しているバレーボール漫画『ハイキュー!!』が好きなようで、過去にはツイッターで「ハイキュー!!読みすぎてバレーボールできると思ったらできなかった」とツイートし、バレーボールを行う動画も公開した。
ハイキュー!!読みすぎてバレーボールできると思ったらできなかった S/O to the people that can play volleyball because I can’t
#firstdaylastday pic.twitter.com/TwaRMy9kAB
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2017年11月2日
わたしはうちきなひと. Lol me at all social events. Me trying to make friends. Me trying to buy something. Me ordering food. #helpme #pls pic.twitter.com/1GNEUU0pOP
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2016年9月21日
日本代表として2020年の東京五輪を目指す大坂選手。今後のさらなる活躍に注目が集まる。