各界著名人が関わる「ツール・ド・東北 2018」
「ツール・ド・東北」は震災の記憶を未来に残していくことを目的としたサイクリング大会で、2013年から開催されている。
主催する河北新報社とヤフーが5月22日に都内で記者発表会を開催し、同イベントを支援する各界著名人のメッセージなどを紹介した。
この日の記者発表に登場したのは、ツール・ド・東北の広報大使でもあるモデルの道端カレンさん、パラトライアスリートで東北応援大使の谷(旧姓佐藤)真海選手、元サッカー選手でスポーツジャーナリストの中西哲生さんら。
道端さんは「土曜日は仙台から船を使った新コースが加わりました。私は毎日新しいコースに挑戦しているので、1日目はこれに参加しようかな。2日目は三陸を走る65kmのコースを走ろうなんて勝手に計画しています」とコメント。
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サイクリストとしての実力もハイレベルの域にある道端カレンさん 撮影:山口和幸
谷さんは「昨年も今年もパラトライアスロンの世界選手権日程と重なってしまい、参加できないのが残念。でも私は第1回から関わっていて、6回目を迎えられてうれしく思っています。この大会は地元の人の励みになりますね」と、毎年関わっていることの喜びを語った。
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気仙沼市出身の谷真海選手。トライアスロンで東京パラリンピックを目指す 撮影:山口和幸
続けて中西さんは「どこにいっても笑顔と会話があふれているのがこの大会の魅力です」と、同大会に惹きつけられる点について触れていた。
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サッカーだけでなく自転車もパワフルな走りを見せる中西哲生さん 撮影:山口和幸
さらに、「ツール・ド・東北」の目的に賛同する、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの協力もあり、「ツール・ド・東北 フレンズ」として大会に初参加するお笑い芸人「ロバート」も登場。「東北を走り、大会を支え、ライダーを応援します」とメンバーそれぞれの決意を表明した。同大会に2017年も参加した東松島市出身のお笑い芸人「パンサー」尾形貴弘さんも登壇。
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それぞれのスタイルで復興支援を応援したいとお笑いのロバート(右の3人)とパンサー尾形(左) 撮影:山口和幸
参加ライダーやボランティアクルーに無償提供される英国ファッションブランド「ポール・スミス」デザインによる応“縁”バンダナもお披露目された。
デザイナーであるポール・スミス氏がビデオメッセージで、「昨年はジャージを手がけたけど今年はバンダナを作った。ライダー全員に身につけて走ってもらうだけでなく、ボランティアにもプレゼント。走る人と応援する人がバンダナで結ばれる」とエールを送る。
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新大会テーマソングを提供したのはロックバンド「くるり」。
「きれいな東北地方の沿岸部を、この曲を思い出しながら走ってほしいです。重めのギヤにしたときにちょうどいい曲にしてあります」とメッセージを送った。
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宮城県仙台市で生まれ育った羽生選手からもメッセージ
同イベントにはこうして様々な人たちが応援を約束しているが、宮城県仙台市で生まれ育った羽生選手も、2015年から「ツール・ド・東北 フレンズ」として大会を応援している1人だ。
「被災地を舞台にしたツール・ド・東北は今年で6回目。ボクの出身地である仙台を走る新しいコースも加わるということで楽しみにしています。ボクは今年もツール・ド・東北フレンズを務めさせていただくので、大会を精一杯応援していきます。」
「復興への道は半ばだと思いますが、全国からたくさんのライダーが集まり、力強く駆け抜けていく姿は被災地への大きな励みになると信じています。みなさん、今年の大会も笑顔で盛り上げていきましょう」
2018年の大会は9月15日(土)・16日(日)に開催される。募集は2日間で4000人。
参加申し込みは先行販売が5月22日(火)15時から、一般エントリーは同26日(土)20時から。
公式サイトはこちら
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「東北のいまを目撃するためにみんなで走りましょう」とツール・ド・東北フレンズ 撮影:山口和幸