アジアカップ・ノックアウトステージ準決勝で、開催国UAE代表はカタール代表と対戦する。
UAE代表を指揮するのは、2010年から2014年まで日本代表監督を務めたアルベルト・ザッケローニ監督だ。
ザッケローニ監督が率いるUAE代表は、決して順調に勝ち進んできたのではない。決勝トーナメント1回戦では格下のキルギス代表相手に延長戦の末、勝利。
準々決勝では、前回王者のオーストラリア代表と対戦。空中戦で苦戦したが、相手のミスにも助けられ勝利した。
これでUAE代表は無敗で準決勝に進出。ザッケローニ監督は、今大会3勝2分と負け知らずだ。
そんなザッケローニ監督は、日本代表を率いていた時代も無敗でアジアカップで優勝を果たしている。つまり、ザッケローニ監督は、アジアカップ11試合を戦って無敗記録を更新中だ。
2010年の日本代表は苦戦しながらアジアカップを無敗優勝
2010年、ザッケローニ監督にとって初戦の対戦相手は強豪国アルゼンチン。ホーム開催というアドバンテージがあったが、1-0で勝利した。そのため、日本では「アルゼンチン相手に勝てたのだからアジアでも勝てるだろう」という空気が漂っていた。
しかし、蓋を開けてみるとアジアカップ初戦のヨルダン戦はまさかのドロー発進。試合終了後、長谷部誠選手は「周りから見ていた人にワールドカップやその後のアルゼンチン戦のような必死さがないと言われても仕方がない」と話している。
2戦目以降は本来の日本代表を見せてくれたが、準々決勝から決勝まで数々のピンチに見舞われた。しかし、ピンチを乗り越え優勝を果たせたのは、控え選手もピッチに立てば結果を出したからだと言われている。
苦戦しつつも無敗を保ち決勝戦に進出する姿は、2019年のアジアカップを戦う現在の日本代表とも被るところがあるだろう。
森保ジャパンも2018年9月から無敗が続いている
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(c)Getty Images
そんな日本代表も、2018年9月に森保一監督が就任してからは無敗が続いている。アジアカップ準決勝終了時点で、公式戦10勝1分と上々の戦績だ。
このままUAE代表が勝ち続ければ、決勝戦は無敗記録を持つ国同士の対戦になる。果たして、連勝記録の行方はどうなるのだろうか。