2019年の四大陸選手権で銅メダルに輝いたヴィンセント・ジョウ選手は、2000年生まれのアメリカ代表選手だ。幼少期から活躍し、2013年1月の全米選手権では、史上最年少の12歳でジュニアクラスの優勝を果たしている。

(c)Getty Images
さて、そんなジョウ選手だが、テレビでは「ヴィンセント・ゾウ」と表記されることもある。はたしてどちらが正しいのだろうか。
他言語の発音をカタカナに直そうとすると、このようにややこしい事態が起こることが多い。
彼の名前はアルファベットでは、「Vincent Zhou」。中国語では「周知方」。はたしてどう発音するのか。
全米選手権がアメリカで放送された際の解説では、「ジョウ」と言っているように聞こえる。また、表彰式の際のアナウンスも、「ジョウ」に聞こえる。
Twitterでは、ゾウと書いている人、ジョウと書いている人の両方が存在した。しかし「なぜゾウなのか?」と疑問を抱いている人も多い。
ちなみに、フジテレビの番組ではジョウ選手本人が「四回転、決めるゾウ」と日本向けにコメントしている。「ジョウ」と「ゾウ」のどちらが良いのだろうか。
本人は「ジョウ」のほうが良い?
では、実際に本人が自己紹介する映像を見てみよう。
こちらの動画に登場するのは、まだ幼い顔でかわいらしい過去のジョウ選手。やはり「ジョウ」と発音しているように聞こえる。
また、未確認だが、過去にはインスタグラムのプロフィールに「My last name is pronounced “joe” and I don’t want to hear a mispronunciation of it ever again in my life :)」
と表記していたことがあったようだ。「私の苗字は、ジョウです。そして、私の名前をまちがえて発音している人を二度と人生で聞きたくありません(笑)」という旨のジョークまで言っているということになる。
つまり、ジョウと発音したほうが正しく、また、本人のためでもありそうだ。