2月3日、東京ミッドタウンにて、無良崇人さん、川原星さん、橋本誠也さんの3人によるスケーティングパフォーマンスユニット「チームオレンジチアーズ」のお披露目イベントが開催された。
軽快なトークで会場を盛り上げたチームオレンジチアーズの3人。フィギュアスケートの技術をデモンストレーションし、観客の目の前で美技を披露してくれた。
幅広いファンに興味を抱かせるデモンストレーション
印象的だったのは、それぞれの技術を披露するごとにメンバーから分かりやすい解説が入ることだ。
スピンを実演する際は「スピンにはポジションが3種類あり~」と基礎的な情報から説明。
イナバウアーを披露した際は「イナバウアーはつま先を180度開いて滑る技であり、反ることではありませんよ」と意外な事実を説明していた。
おそらく「フィギュアスケートに詳しくないファンや子どもたちでも技術を分かりやすく理解できるように」との配慮だろう。
しかし、川原さんの披露したスピンが僅かにズレたのを見ると、無良さんと橋本さんはすばやく足元の氷を確認して「トラベリングだ」「減点対象だよ」とツッコむ。
この細かいイジりには目のこえたベテランファンも笑顔。ビギナーからベテランまで幅広いファンを楽しませる緩急のついた説明は見事だった。
無良崇人のジャンプが上手く決まらない…もチームワークで盛り上げる
デモンストレーションパートの大トリとして紹介された無良さんはジャンプを実演することに。
見事なルッツジャンプやサルコージャンプを披露したものの、リンクがかなり小さいこともありコンビネーションジャンプがきれいに決まらない。「靴が新しいので足が……」と足元に苦戦していたようだ。
しかし、会場がやや心配そうな空気になったのを察したのか、橋本さんが「でも、成功も見たくないですか」と無良さんに言って観客を沸かせる。
川原さんも「次は飛べると思うんですけど」と会場を笑みに包ませると、無良さんも苦笑いを浮かべながらジャンプに再挑戦した。
最後は無良さんがトリプルアクセルを飛び、観客からは大歓声。見事なチームワークで会場を盛り上げ、観客の前で大技を披露することができた。
ユニットでの演技も披露
イベントの最後には、ユニットでの演技も初お披露目された。
衣装に着替えた3人は、リンクに再登場するとクイーンの「We Will Rock You」と共に演技をスタート。観客の手拍子に合わせてスピーディにリンクを滑る。
この日披露されたプログラムの音楽は、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも人気のクイーン・メドレー。
間に各メンバーのソロパートを挟みながら「Killer Queen」「Bohemian Rhapsody」「We Are the Champions」と次々に移り変わる名曲に合わせて圧巻の演技を披露した。
特に、3人が大きく間隔を取り、円を描くようにリンクを回るパートは見事。リンクの中心を意識しつつ等しいスピードを保ちながら華麗に滑る様子はきらびやかで、スケートを詳しく知らない人が見ても圧倒されるだろう。
最後はリンクの中心に3人が集まり、ポーズを決めてフィニッシュ。観客から大きな拍手が贈られ、お披露目イベントは大成功となった。