2月にアメリカ・アナハイムで行われた四大陸選手権女子シングルで4位入賞を果たした坂本花織選手が2月21日、自身の通う神戸野田高等学校の卒業式に出席した。
高校2年生でシニアデビュー
坂本選手は、高校2年生だった2017-18シーズンにシニアデビュー。シニア国際大会のデビュー戦となったアジアフィギュア杯で初優勝を果たすと、ISUグランプリシリーズでも表彰台に上がるなど飛躍を遂げた。
平昌五輪の出場権がかかった2017年の全日本選手権では、4連覇を達成した宮原知子選手に次ぐ2位につけ、平昌五輪出場権を獲得。
五輪本番でも初出場ながら6位入賞を果たした。
2018年全日本選手権では、4連覇中だった宮原選手を2日目のフリーの演技で逆転し、見事初優勝。高校3年間で大きく成長した。
2次試験の日程が入学のきっかけに
坂本選手が在籍した神戸野田高校は、もともとダンス部の強豪校として知られ、全日本高校ダンスフェスティバルなどで全国制覇を何度も経験している。 NHK兵庫発地域ドラマ「あったまるユートピア」にもダンス部員が出演した。
また、2017年はソフトボール部が全国私学大会で日本一、バレーボール部がインターハイに出場するなど、スポーツの盛んな学校として知られている。
そんな神戸野田高校に坂本選手が進学したのは、受験期のとあるハプニングが原因。高校受験シーズンに日本にいなかったという坂本選手は、唯一2次試験の日程があったということで神戸野田高へ進学することに。
坂本選手が入学したことをきっかけに、フィギュアスケート部も創設された。
神戸野田高校を卒業した坂本選手は神戸学院大学へ進学することが決まっている。今年3月には高校生活最後の大会となる世界選手権へ参加。高校生として有終の美を飾れるか期待が集まる。