横浜DeNAベイスターズで活躍した下園辰哉さんは、キャリア後半に代打の切り札として活躍し、ファンからも根強い人気があった。
一軍で活躍した経験のある野球選手のセカンドキャリアとして多いのは所属していた球団のコーチや裏方の球団職員である。下園さんにも引退する際に球団職員としての打診があったそうで、「野球の道で再び生きていこう」と考えていたこともあるようだ。
そんな下園さんだが、知人から馬油専門店の会社を紹介してもらったことがきっかけで、全く新しい世界へと飛び込んだという。それが、馬肉専門店「桜馬」のプロデュースだ。
現在、桜馬にはプロ野球選手時代の仲間たちも頻繁に訪れる。
下園さんは、プロ野球選手を引退後、馬肉や馬油を扱う企業に就職。
その仕事で足を動かしていく中、実際に馬が馬肉や馬油に加工されている現場に出会い「命をいただいている」という大切さを感じ、「無駄にはできない」という思い始めたののがプロデュース業を初めたきっかけだそう。
馬革の新しいブランド「SILOKU」をオープン
無駄にできないという思いから、桜馬開業後に馬革専門店「SILOKU」のプロデュースをすることに。
スマホケースや財布など様々な商品が並ぶ店内には下園さん自身が頻繁に立ち、接客もしている。また、自ら職人のもとへ出向くなどもしているようだ。
練習を手伝った際は、荒波翔選手が商品を宣伝してくれたことも。
この「SILOKU」だが、もともと野球に使用するグローブに馬革を使おうという考えから誕生した。
現在、実際に馬革のグローブを試作中。DeNAの選手にも使用してもらい、改良を重ねている段階だという。
下園さんは、「野球選手がやらないようなことをやりたい。でもスポーツ選手に向けた事業をやりたい」と語っており、今後新しい事業が始まる可能性もあるという。