3月16日、オープン戦のオリックス・バファローズ戦にて、昨シーズンで引退した元広島東洋カープ・新井貴浩さんの引退セレモニーが行われた。
今回はサプライズゲストとして、現役時代の恩師である山本浩二さんと、チームメイトでエースだった黒田博樹さんが登場。2人の手からは、新井さんの名シーンを切り取ったシュールな銅像とトロフィーが手渡された。
山本さんから手渡されたのは、新井さんの「大三振人形」。
新井さんといえば多くの名プレーを見せてきた一方で、三振が多かったことでも有名だ。歴代三振数は史上6番目に多く、三振のイメージを持つファンも多いだろう。その三振したシーンが、忠実に再現されているのがこの人形というわけだ。
次に黒田さんから手渡されたのが、「大ジャンプ銅像」。これは昨シーズン、喜びのあまり新井さんがベンチ前でジャンプを繰り返したシーンを再現したもの。
黒田さんは「仲間のプレーでもこれだけ喜べる」と新井さんの人情味あふれる人柄に触れつつも、「40歳を超えてこのジャンプができるのは新井しかいない」と笑いを誘うコメントも残した。
どちらも新井さんの名シーンを残したものであるが……記念品としてはかなりシュール。受け取った新井さんも思わず笑いをこぼした。
新井さんの最後のユニフォーム姿を見に球場に集まった多くのファンからも歓声と笑いが溢れていた。
サプライズ贈呈式にファンからも反響
このサプライズ贈呈式は、SNSのファンから寄せられた反響も大きかった。
イジられつつも多くのファンやチームメイトから愛される、新井さんの人柄がにじみ出た素晴らしい引退セレモニーであった。