3月18日、米メディアの「NBCスポーツ」が、ネイサン・チェン選手が競技と学業を両立する様子についての記事を公開した。
チェン選手はアメリカ出身のフィギュアスケーター。2018年の世界選手権では金メダルを獲得した選手だ。
現在はトップスケーターとして活躍しながら、名門イェール大学にも通っている。ちなみに、今学期の授業は統計学や会計学、異常心理学などを取っているそうだ。
チェン選手が師事するラファエル・アルトゥニアンコーチの練習拠点は西海岸のカリフォルニアだが、イエール大学は東海岸にある。そのため、普段のチェン選手は往復1時間のスケートリンクに通い、練習しているそうだ。
十分な環境が整いにくい条件にもかかわらず、熱心に練習へ取り組んでいる、と伝えている。
授業の合間にピアノも弾く
そんなチェン選手は、授業と授業の合間に、大学内の共有スペースでピアノを弾いていることもあるそう。
しかしこれはただのリラックスやお楽しみではなく、れっきとした音楽の練習で、そのレベルも非常に高いという。
なお、チェン選手は過去にはインスタグラムでピアノの腕前を披露したことがある。
現在もインスタグラムのストーリー機能でたまに披露することがあるので、上達した腕前を知りたい方はこまめにチェックしよう。
コーチも両立を高く評価
多忙な日々を送るチェン選手について、アルトゥニアンコーチは「彼がずっと技術を保ち続けていることを誇りに思う」と話す。
そして、こう続けた。「ビデオチャットを少しずつ行うことによって、チェン選手の大学の勉強の時間や練習の時間を無駄にしないようにしている」
また、「世界最高のスケーターが世界最高の大学で勉強を両立していることは素晴らしいことだ」と、不利な環境の中で高いレベルの両立をこなすチェン選手をたたえた。
気になる本人の意志は
うまく学業と競技を両立をする博学多才なチェン選手だが、2022年開催の北京五輪出場に向けて、休学する可能性もあるという。
本人は「大学での生活をとても楽しんでいると同時に、今のように結果が出ているスケートにも満足している。両方をあきらめなかったことが成功へとつながった」と話す。
今後も多忙な日々が続きそうだが、競技と学業を高いレベルで両立させ、お互いの良い点を引き出してもらいたいと願うばかりだ。
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