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3月21日、シアトル・マリナーズのイチロー選手が引退を表明し、東京ドームで現役最後の試合に出場した。
日本で数々のタイトルを獲得した後アメリカに渡り、2001年からはシアトル・マリナーズでプレー。アメリカで迎えた19シーズン目は、気づけば日本でプレーした9シーズンを遥かに上回る年数になった。
メジャーリーグでも3000本以上の安打を放ち、将来の殿堂入りが確実視されるイチロー選手だが、そのデビュー戦と引退試合について「詩のように素晴らしい」瞬間だとの声があがっている。
イチローのデビュー戦と引退試合は同じ相手に同じスコアで勝利
イチロー選手のメジャーデビュー戦は、2001年4月2日に行われたオークランド・アスレチックス戦。この試合はマリナーズが5-4で勝利し、イチロー選手も5打数2安打の成績を残している。
18年後の引退試合も相手はアスレチックス。東京ドームでの試合は、またしてもマリナーズが5-4で勝利した。
Ichiro's first career MLB game (2001): Mariners beat A's, 5-4
— Sarah Langs (@SlangsOnSports) March 21, 2019
Ichiro's final career MLB game (2019): Mariners beat A's, 5-4
物事が始まったように終わる。その不思議な一致に多くのファンが驚き、素敵な瞬間だねとコメントを残している。
引退試合で元恩師メルビン監督と再会
また、この試合でアスレチックスを率いていたのはボブ・メルビン監督。
メルビン監督は2003年と2004年にマリナーズを指揮した人物で、イチロー選手がメジャー最多シーズン安打記録を塗り替えたときの指揮官でもある。
イチロー選手からメルビン監督のもとに歩み寄り、ガッチリと握手を交わした2人はハグ。労いの言葉だろうか? メルビン監督が耳元でささやくとイチロー選手も感慨深げな表情を浮かべた。