「どんな種目でもいいので」2020年を前に潮田玲子が子どもたちへ思うこと | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「どんな種目でもいいので」2020年を前に潮田玲子が子どもたちへ思うこと

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「どんな種目でもいいので」2020年を前に潮田玲子が子どもたちへ思うこと
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男女ともに世界のトップクラスに君臨する日本バドミントン界。その先駆者となった元バドミントン五輪代表選手の潮田玲子さんが、東日本大震災で被災した東北地方を訪ね、子どもたちにバドミントンの練習方法を直接指導した。

この日集まったのは、宮城県東松島市の小学校低学年の子どもたち95人。震災の記憶はないが、外遊びが制限される環境もあって肥満の子どもが増加傾向にある。

潮田さんが参加したイベントは、そんな子どもたちにカラダを動かし楽しさを教えようというもの。ただし、直接指導は本格的だ。

撮影=山口和幸

「羽根をよく見る!」のが上達の秘けつと第一声で潮田さん。まずは羽根(シャトル)の飛び方を目で見て確認するために、ゲーム感覚でネット越しに投げ入れる遊びから始めた。

「楽しむことでそのスポーツが好きになれば、キツい練習もできる。練習量が豊富なら選手として必ず伸びます」

続いてラケットの正しい持ち方。「基本が大切です。変なクセをつけない」というのが潮田さんのねらいだ。

「ラケット競技は大人になから始めても動きが身につかないので、競技を始めるのは早ければ早いほどいいと思います」

撮影=山口和幸

潮田さんは2児の母で、野菜ソムリエなどの資格も持つ。野菜がもたらす効果や栄養素、生活習慣病などの身体のことも学んでいるとのこと。

引退したあとに私が改めて感じたことは、プレッシャーなく最後までバドミントンを続けることができた環境だったことでした。いまは2人の子どもがいて(周囲はハドミントン選手になると)期待をかけてしまうんですが、プレッシャーにならないように我慢して見守ろうと思います」とプライベートな思いを打ち明ける。

「サーブはどうやったらうまくなりますか?」という女の子からの質問には、こう答えた。

「止まったものを最初に動かすのは難しいんだよね。バックハンドサーブのように簡単に見えるものほど難しい。だから何回も繰り返し練習しました。サーブは家の部屋の中で練習できるので、ネットの高さ153cmのところにお母さんにテープを張ってもらって、壁に向かって練習しました。いっぱい練習してください」

子どもの時から数えると大会で獲得したメダルは100個や200個はあるという潮田さん。子どもたちに「みんなも頑張って取ろうね」とエールを送る。

撮影=山口和幸

「オリンピックを生で見ることは少ないので、2020東京はまたとない機会。どんな種目でもいいので子どもたちも競技場に見にいってもらいたい。そこでスポーツの素晴らしさを発見して、自分たちでもカラダを動かしてくれたら一番はスポーツの楽しさと壮快感を感じること。勉強もスポーツも頑張ってもらえたらうれしいです」

≪山口和幸≫

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