永里優季が新しい環境に溶け込む際、意識していることとは【#2】 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

永里優季が新しい環境に溶け込む際、意識していることとは【#2】

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永里優季が新しい環境に溶け込む際、意識していることとは【#2】
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2011年、サッカー女子W杯で初優勝を果たしたなでしこジャパン。


男女通じて初となる快挙に日本国民は熱狂。出場したメンバー・監督には国民栄誉賞が与えられ、翌年に行われたロンドン五輪でも銀メダルという好成績を収め、日本中になでしこ旋風を巻き起こした。


そんな活躍を見せたなでしこジャパンのストライカーとして、16歳から日の丸を背負ってきたのが永里優季選手だ。


永里選手はプロとしてのキャリアをドイツで開始し、その後はイギリス、アメリカ、オーストラリアと海外リーグを経験。国際経験豊富な、日本のトップストライカーとして名を馳せている。


2019年2月、永里選手が日本に帰国したタイミングで、「海外経験を経て得たもの」について話を伺った。


≪#1,3はこちら≫
永里優季が日本代表を離れて感じたこと「仲間のため、身近な誰かのために」【#1】

永里優季、ピッチ外での素顔は?「最近バンド活動を始めた」【#3】


英語のほうが自分をストレートに表現しやすい


ー:日本に帰国された気分はいかがですか?


永里優季選手(以下、敬称略):昨年からオーストラリアでプレーをしていて、3ヶ月ぶりに帰国しました。私の場合はどこにいてもあまり気分が変わらないので、日本寒いなーってくらいです。


ー:SNSで語学に関する意見を発信されていましたが、語学を勉強する際に意識していることはありますか?


永里:なるべく文章で全部覚えるようにして、自然と話せるようになるまで繰り返し繰り返し発音していく、っていうのは常にやっていますね。やはりアウトプットしないと覚えないですし、書くか話すかを繰り返しやっています。


英語でのインタビューだと日常会話とはまたちょっと違う部分があるので、事前に質問をいただいて、それを元に自分で文章を書いて暗唱する、っていうのはよくやっています。


ー:英語でのインタビューは慣れましたか?


永里:だいぶ慣れましたね。どういう表現を使ったら良いのか迷うところも、他の人の言葉を聞きながら取り入れたりしています。ただ、アメリカとオーストラリアだと使う英語の表現が違ったりするので、そこはアメリカナイズされていますけど。


続けていけば耳も慣れるし、口も慣れてくるので。たまに自分のボキャブラリーの無さに幻滅するときもあるんですけど、それでも会話は成立するので。


ー:「伝えよう」という意思が大事になってくるのでしょうか。


永里:そうですね。逆に(日本語より)英語の方がシンプルに伝えられるというか。


持ってる言葉のボキャブラリー数が少ないので、シンプルに伝えられるっていうのは大きいですし、逆に受け取る側もそこまで完璧な英語を求めてないから話しやすい。自分をストレートに表現しやすいですね。



そのままの素の自分を表現すること


ー:海外に行って、選手として、人として変わったなと思う部分はありますか?


永里:やはり適応力が上がったというのは感じていますね。


最初、日本からドイツへ行った時は、環境に適応するのがとても大変だったんですけど、そこから色々な国のリーグでプレーするにつれ、どこへ行ってもすぐに適応できてしまうメンタリティというか、身体にもなってしまって、そういった意味での適応力が大きく変わったと思います。


あとは考え方の部分で、今までは小さい世界でしか物事を見られなかったのが、いろんな角度から見られるようになったので、その辺りの思考も変わったかなと思います。


ー:新しい環境に溶け込む際、意識していることはどんなことですか?


永里:特に意識せずに自然体になることが一番大事ですね。


必要最低限で済ませたい人なので、「自分を理解してもらう」という意味で、そのままの素の自分を表現することが必要、というのが経験上わかってきました。あとは常に笑っているということは大切かなと思います。



ー:今ではより、自分を素直に表現していると。


永里:一時期、感情を塞ぎ込んでしまう時があったんですけど、アメリカに行ってから変わりました。どんな感情も素直に表現していいし、それが向こうでは当たり前っていうところで自然と解放されたというか、アメリカに行って自分をより表現しやすくなりました。


ー:さまざまな国でプレーをされていて初めて気づいた、各国のパーソナリティの違いなどはありますか?


永里:ドイツは日照時間が短いので、どうしても塞ぎ込みがちになってしまうところもあって、国民性的にも少し閉鎖的ですし、オープンマインドでコミュニケーションが取れる人ってあまり多くないですね。まあ、ちょっと日本人に似ているかなっていうところはあるんですけど。


そういったパーソナリティの違いは色んな国に行って初めて気づきましたし、アメリカやオーストラリアでは余計に自由になれました。


≪#1,3はこちら≫
永里優季が日本代表を離れて感じたこと「仲間のため、身近な誰かのために」【#1】

永里優季、ピッチ外での素顔は?「最近バンド活動を始めた」【#3】


永里優季 プロフィール



  • 生年月日   1987年7月15日

  • 出身地    神奈川県厚木市

  • 身長     168cm

  • 体重     58

  • サッカー歴  林サッカークラブ→⽇テレ・メニーナ→⽇テレ・ベレーザ→1.FFCトゥルビネ・ポツダム→チェルシーレディースFC→ヴォルフスブルク→ 1.FFCフランクフルト→ シカゴ レッド スターズ→ ブリスベン・ロアー → シカゴ レッド スターズ

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