東京五輪が迫る2019年、「オリンピック世代」として数多くの若手選手がメディアに取り上げられている。
フェンシングで東京五輪出場を目指す20歳の東莉央(あずま りお)選手もその1人だ。
この度編集部では、東選手にインタビューを実施。世界で戦うアスリートであるとともに、日本体育大学に通う大学生でもある彼女に、プライベートの過ごし方を聞いた。
少女漫画からスポーツ漫画…漫画は原動力
—:オフの日はどのように過ごしていますか?
東莉央選手(以下、敬称略):ゴロゴロしてます。昼まで寝ていたりします(笑) アスリートとは思えないですけど、寝ることが幸せなので。
—:今ハマっていることや興味のあることは何ですか?
東莉央:たくさん漫画を読んでいます。『王様ゲーム』みたいなホラー・サスペンスものとか(笑)少女漫画もめちゃくちゃよく読みますね。
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—:漫画が好きになったきっかけは?
東莉央:小学6年生の頃から漫画を集め始めて、そこからずっとハマっています。一番最初に集めたのは、少女漫画の『好きです鈴木くん!!』。友達からのおすすめで、ちょっと読んでみていいなと思ったので18巻全部集めました。
最近はアプリで漫画を読んだり、友達に借りたりしています。『BLEACH』も全巻読みましたよ。
—:スポーツ漫画は読みますか?
東莉央: (サッカー漫画の)『DAYS』ってわかります?読むと涙が出そうになります。主人公の柄本つくしが健気で可愛くて、頑張っているんですよ。
「自分は走ることしかできないから」って一生懸命頑張っていて…。それを見て「自分も頑張らななあ」って。泣けてくるんですよ。すごく尊敬してます。
—:漫画に元気をもらい、気分転換になってるのですね。
東莉央: はい、漫画はすごくいいです。大好きです。
正反対の妹との共同生活
—:一歳年下の妹・晟良(せら)選手と2人で取り上げられることが多いですが、性格の違いはありますか?
東莉央: まったく違います。妹はマイぺースで適当だったり、自分の興味のあることしか集中できなかったりします。今はフェンシングに打ち込んでるって感じですね。(妹は)自分のペースで生きていますね。
反対に自分は細かいことが気になるので、妹の分まで色々気になってしまいます。今は一緒に住んでいますが、たまに「あー、もう!」ってなりますね(笑) 逆に自分がダラダラしていて、妹に怒られることもあります。
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—:フェンシングを始めるきっかけとなったお母様、同じ競技で切磋琢磨し合う妹の晟良選手。東選手にとって家族はどんな存在ですか?
東莉央: フェンシングを続けさせてくれていることに感謝しています。今は親元を離れていますが連絡は取っていますし、試合も観に来てくれます。
妹が応援に来てくれると嬉しいし、アドバイスもくれます。なんて言えばいいのかわからないのですが、家族はいなかったらあかん存在です。
編集後記
フェンシングを語る時は言葉を探し、自分の中に落とし込みながら受け答えている印象だった東選手。しかし、大好きな漫画については途切れることなく言葉を紡ぎ、魅力を語り続けた。
『好きです鈴木くん!!』のあらすじや『DAYS』の主人公を語る姿はアスリートとしてではなく、女子大生としての等身大の東莉央を見ることができた。