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2008年にわずか16歳で史上最年少プロゴルファーデビューを果たした石川遼プロ。
プロデビュー後も「年間賞金1億円突破」「賞金王」「マスターズ・トーナメント出場」「全英オープン出場」など、石川プロが達成してきた「史上最年少」は枚挙に暇がない。
そんな石川プロは現在、「ジャパンゴルフツアー選手会」の「会長」を務めている。実はこの会長職も史上最年少での抜擢だ。
過去には片山晋呉プロや池田勇太プロ、宮里優作プロなどの錚々たるプロゴルファーたちが務めてきた「ジャパンゴルフツアー選手会長」とは、どのような仕事なのだろうか。
「ジャパンゴルフツアー選手会」とは…
現在、日本の男子プロゴルフツアーを主催しているのは「一般社団法人日本ゴルフルアー機構(JGTO)」であり、ジャパンゴルフツアー選手会とは、JGTOによるツアーに参戦している選手が加入する任意団体(2013年より一般社団法人)だ。
選手の立場からゴルフの普及・発展に資する様々な取り組みを行うという役割を持っており、ツアー選手はJGTOのツアーに参戦する以外にも、ゴルフ普及イベントへの参加などのファンサービスを行っている。
「選手会長・石川遼」誕生の経緯と込められた期待
ジャパンゴルフツアー選手会では、ツアー選手による選挙で理事が選出され、さらに理事の互選により「選手会長」が決定される。任期は2年。
石川プロは2018年度から選手会長に就任。これまで13名のツアー選手が会長職を務めてきたが、石川プロは26歳110日で史上最年少での会長就任となっている。
石川プロが選手会長に選出されたのは、もちろん知名度の高さもあってのことだろう。
一方で、これまで数多くの「史上最年少」を達成してきたことは、それだけプロとして着実にステップアップしてきたことの証ともいえる。
実に11年のキャリアで石川プロが経験してきた栄光と挫折は、一人の「プロフェッショナル」としてゴルフ界の今後を担うに足るゴルファーへと、石川プロを成長させてきた。
さらに現在、国内男子ツアーはスポンサー離れなどにより試合数が減少しているなど、ゴルフという競技は苦境に立たされている。そんな中、今後の日本ゴルフ界の中心となっていく若手選手に白羽の矢が立てられたのは、自然な流れと見るべきだろう。
選手会長・石川遼が見せる「改革」の動きに期待
2018年に選手会長に就任以降、石川プロはさっそく様々な「改革」の動きを見せ始めている。
ファンサービスの充実をテーマに「土曜日のプロアマ戦の開催」や「選手のサイン入りグッズ販売」などの様々な取り組みをすでに具現化してきた。
また 「若者のゴルフ離れ」を食い止めファン拡大を図るべく、 インスタグラムやフェイスブック、YouTubeなどを活用した情報発信も開始している。
選手会長の任期は2年と短い。選手会長・石川遼により動き出した日本ゴルフ界の改革はどのような結末を見るのか、大いに期待したい。