2016年のW杯デビューからわずか3年でW杯年間総合優勝を成し遂げた小林陵侑選手。
今や日本スキージャンプ界の顔。スキージャンプについて詳しく知らない方でもご存知の方は多いのではないだろうか。
小林選手といえば、昨シーズンまでのW杯の最高成績は6位。優勝はおろか表彰台にも挙がった経験がなかった選手がどのようにしてW杯で総合優勝するまでに成長を遂げたのか。
ここからは、その生い立ちや経歴、また趣味やプライベートにもスポットを当てながら、飛躍を遂げた理由に迫っていく。
飛躍へのきっかけとなった平昌五輪
将来は期待されていたものの、目立った成績は残すことはできず、兄の小林潤志郎選手らの影に隠れがちだった陵侑選手。そんな同選手が大器の片鱗を見せたのが、2018年に開催された平昌オリンピックだ。
この大会でノーマルヒルで7位入賞、ラージヒルで10位と日本勢でトップの成績を残したことで自信と手応えを得ると、今シーズン開幕前にはフォームの改造にも取り組み、持ち前のポテンシャルで理想的なフォームを作り上げることにも成功した。
史上2位タイとなる13勝を挙げ、日本人初のW杯年間総合優勝を果たす
そして迎えた今シーズン。開幕戦でいきなり3位となり、自身初の表彰台に立つと、第2戦で初優勝、第3戦で連勝を果たすなど、急激な成長を遂げて世界のトップ選手の仲間入りを果たした。
また、年末年始に行われる伝統のジャンプ週間では、4戦全勝を果たし、過去2人しか成し得たことがないジャンプ週間完全制覇を達成。終わってみれば、シーズンの個人戦28戦で史上2位タイとなる13勝を挙げ、日本人史上初のW杯総合優勝を果たしている。
趣味は野球観戦?杉谷選手との2ショットも
そんな注目を浴び続ける小林選手だが、自身のSNSでは22歳の若者らしい一面も覗かせている。
野球が好きで、北海道日本ハムファイターズの始球式を行った際もユニフォーム姿の写真をインスタグラムに公開している。
また、日本ハムの杉谷拳士選手と食事に行った様子もインスタグラムに公開しており、2ショットの写真が載せられている。野球を観戦するだけでなく、プロの選手とも交流を持っているようだ。
SNSにはオシャレな写真がたくさん
また、インスタグラムではオシャレな服を着て、ショッピングや旅行を楽しむ姿などもたくさん公開されており、普段見ることができない一面を見ることができる。
京都に旅行に行った際には、和服を着て街中を歩く姿も公開されている。
アスリートでありながら様々な分野の方とも親交を持ち、ファッションデザイナーの藤原ヒロシさんとの2ショットや、美術家の村上隆さんがプロデュースするカフェ「Bar Zingaro」に訪れた際の写真なども公開している。
今シーズンは圧倒的な力でW杯の年間総合優勝を果たした小林選手。
来年からは各選手が小林選手を目標にして準備してくる中で、どのような結果を残していくのか非常に楽しみである。