世界最高峰のサッカーリーグであるラ・リーガで16年に渡り活躍した、アンドレス・イニエスタ選手(ヴィッセル神戸)が同リーグの公式アイコンに就任した。
今年3月にスタートしたラ・リーガアイコンプロジェクトは、世界中のファンと繋がりが持てるSNSやデジタルを活用することで、ラ・リーガの魅力やブランドを世界中に発信することを目的としたプロジェクトだ。
22日に行われた就任発表会の中では、ゲストのひとりとして登場したミュージシャンのナオト・インティライミさんとも対談。
共に多くのフォロワーを持つ“インフルエンサー”同士、SNSの活用法について意見を交わしあった。
イニエスタは「日本での暮らしや感じたことを発信したい」
2002年のデビュー以来、サッカー選手として数々の栄光を手にしてきたイニエスタ選手だが、インフルエンサーとしても世界規模の存在だ。インスタグラムのフォロワー数は3千万人を超える(2019年7月23日時点)。
SNSについては「正しく使えば有効なツールになります。ファンと直接接触することができるし、日常生活の様子も伝えられますからね。日本での暮らしぶりやプライベートで感じたこと、発見したことについても、世界に向けて発信していきたい」と話す。
ナオト・インティライミは「自分の思いを直接伝えるツール」
この日、ゲストのひとりとして登場したナオト・インティライミさん。
バックパッカーとして70カ国を渡り歩き、現在はミュージシャンとして人気を博しているが、実はサッカーとの縁は深く、少年時代はJリーグの柏レイソル ジュニアユースにも籍を置いていた。エジプトではプロとして誘われたこともあり、その際は本気で思い悩んだそうだ。
イニエスタ選手の母国であるスペインに滞在した際には、草サッカーのレベルの高さや、バーで観戦しながら盛り上がる人々の姿を目の当たりにし、サッカーが生活に根付いている様子に驚いたとのこと。
そしてその中心にあるラ・リーガについては「間違いなく世界最高峰のリーグ」だと話す。
ミュージシャンとしてSNSをどう使っているのかという質問には、「最近は音楽もSNSからヒット曲が生まれることが多く、自分の思いを直接伝えるツールとしても重要です。インスタグラムやツイッター、ブログなど、それぞれのツールの特性を活かしながら伝えていく」とコメント。
司会者から「(ラ・リーガに)日本のファンをより惹き込むためのアドバイスを」と求められると、「ティライミ(私)がイニエスタ選手にアドバイスなんて……」と謙遜したものの、「サッカーを広めるには、サッカーだけではなく音楽や他のエンタメを上手く活用することで、サッカーがすごく好きなひとだけではなく、周りの人々も取り込んでいけると思います」と語った。
最後は壇上でセルフィーを撮影
この日はイニエスタ選手の日本デビューからちょうど1周年ということで、ナオトさんとの対談後には記念のケーキも登場。
イニエスタ選手がケーキを受け取ると、ナオトさんは壇上でスマートフォンを取り出し、SNSに投稿するためのセルフィーをさっそく撮影していた。