9月15日に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。男女それぞれ3枠の東京五輪出場枠のうち2枠が掛かったレースで、男子30名、女子10名がしのぎを削った。
MGCで男女4選手の五輪出場が内定

右から、服部勇馬選手、中村匠吾選手、前田穂南選手、鈴木亜由子選手(c)Getty Images
激戦の末、男子は中村匠吾選手と服部勇馬選手、女子は前田穂南選手と鈴木亜由子選手、計4選手の東京五輪出場が内定した。
男子では設楽悠太選手や大迫傑選手といった優勝候補たちが五輪内定となる2位以内を逃す波乱の中、終盤に粘り強い走りを見せた中村選手、服部選手が出場権を獲得。
女子は圧倒的な走りを見せた前田選手が優勝。鈴木選手は終盤に小原怜選手の猛烈な追い上げにあったが、わずか4秒の差で振り切り2位になった。
内定した4選手中、3選手が同じシューズを履いていた

(c)Getty Images
今大会は、東京五輪出場をかけた選手達の熱い戦いだけでなく、その選手達が履くシューズにも注目が集まった。
東京五輪出場が内定した4名のうち、中村選手、服部選手、鈴木選手の3名が着用していたシューズは同じものだった。特に男子では出場した30名のうち16名、上位10名に限れば8名が同じシューズを履いていた。
ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%とは?
そのシューズは『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%(ピンクブラスト)』。
軽量で通気性に優れた素材を使用することで汗や雨などの吸水を抑え、長い距離を走っても通気性が良く乾いた状態を維持することができる。
また、ソールの厚みや溝にも工夫を凝らされており、様々なコンディションに対応できると同時に怪我にも強い構造のシューズとなっている。
このシューズは、マラソン界を席巻した『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%』の後継モデル。世界で活躍するナイキのランナーたちからのフィードバックをもとに改良を重ねたもので、多くのランナーのニーズに応える製品だ。
残り1枠となった五輪出場権は『MGCファイナルチャレンジ』に委ねられる。代表選考の行方だけでなく、ランニングシューズの勢力争いからも目が離せない。
■男子上位選手着用シューズ
1位 中村匠吾 (2:11:28) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
2位 服部勇馬 (2:11:36) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
3位 大迫傑 (2:11:41) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
5位 橋本崚 (2:12:07) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
6位 竹之内佳樹 (2:12:31) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
7位 鈴木健吾 (2:12:44) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
9位 藤本拓 (2:13:58) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
10位 岡本直己 (2:14:55) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%
■女子選手着用シューズ
2位 鈴木亜由子 (2:29:07) ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%