ウェールズ代表のピンチを救うビッグプレーに「相手にとっては悪夢」「豪州に傾いた流れを変える超ファインプレー」「これがなかったらオーストラリアのトライが生まれていたかもしれない」「このプレーは伝説になる」など、驚きと称賛の声が寄せられている。
捨て身のジャンプでウェールズを救う
驚愕の瞬間が生まれたのはラグビーワールドカップ(W杯)予選プールD第2節、ウェールズ対オーストラリアの試合だった。
序盤から欧州王者ウェールズがリードを広げ23-8で折り返したが、後半に入ると一転して試合はオーストラリアのペースになる。
追い上げられたウェールズは76分に反則を犯してしまう。点差は29-25まで詰まっており、1トライで逆転可能な範囲。ペナルティを得たオーストラリアは、ラインアウトでウェールズ陣地深くからマイボールでのプレー再開を狙った。
マット・トゥームア選手がタッチラインの外を狙ってボールを蹴る。誰もが残り時間でオーストラリアがラインアウトからトライを奪えるか、ウェールズが凌ぎきるかに思いを馳せていたこの瞬間に、1人だけ冷静にボールの行方を追っている選手がいた。ウェールズ代表のトモス・ウィリアムズ選手である。
タッチライン際で誰よりもボールの落下地点近くに立っていたウィリアムズ選手は、トゥームア選手のキックがラインからそれほど離れていない位置に落ちると気づいた。
放物線を描いて迫るボールにタイミングと位置を合わせてジャンプ。まだボールが空中にあるうちに腕でコート内に叩き落とす。それを味方が拾ってウェールズがボールを収める。ルール上はウェールズボールでプレー続行だ。
チームのピンチを救ったスーパープレー
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— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) September 29, 2019
ウィリアムズ選手の捨て身のプレーに絶好機を潰されたオーストラリアは、残り時間でトライを奪うことができず29-25で破れた。
足が速すぎて大会公式に雑コラを作られる
素晴らしいジャンプ力を見せたウィリアムズ選手は、初戦のジョージア戦でも快足を飛ばしてトライを奪っている。2試合続けて身体能力の高さを見せた。
味方のキックに反応して相手選手を追い越したスピードには、大会日本語公式ツイッターも注目。足の速さを紹介する「日本各地疾走?トライ」という動画をジョージア戦後に公開した。
だが、その出来は日本各地の景色を背景に、誰が見ても合成と分かるウィリアムズ選手が走っているだけというもの。
ファンからは「雑コラわろた」「遊びすぎな公式」「これ公式なのか」と自由度の高さに注目が集まった。
足はやすぎ!ウェールズ代表
トモス・ウィリアムズの日本各地疾走?トライ
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— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) September 24, 2019