熱戦が続く『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』。
日本代表は予選プール4試合を戦い、アイルランド代表やスコットランド代表といった格上にも勝利。前評判を大きく覆す4連勝を挙げ、史上初のベスト8進出を果たした。
10月20日に行われた準々決勝では惜しくも南アフリカ代表(スプリングボクス)に敗れたものの、その戦いぶりは日本中を大いに沸かせた。
その後南アフリカ代表は、準決勝のウェールズ戦でも接戦をものにし、3大会ぶりの決勝進出。3度目のW杯優勝へあと1勝に迫っている。
そんな南アフリカ代表のスタンドオフ(SO)として活躍するのが、ハンドレ・ポラード選手。26歳の若き司令塔だ。
20歳の若さでスプリングボクスに定着
ポラード選手は早くから頭角を現した。
2013年には18歳で20歳以下の南アフリカ代表に選出。ワールドラグビーU20チャンピオンシップに出場し、優勝に貢献した。
2014年の同大会では主将として準優勝を果たし、ジュニアの最優秀選手に選出された。南アフリカの名門ブルズからスーパーラグビーにも出場。20歳の若さでスプリングボクスに招集された。
2015年にはラグビーW杯に初出場。大会後には日本のトップリーグ・NTTドコモレッドハリケーンズでも1年間プレーした。
怪我に苦しんだ時期も 挫折を乗り越え精神的にも成長
2016年は日本でのプレー経験を経てさらなる飛躍を目指すも、怪我に悩まされ、スプリングボクスには招集されなかった。
2017年はキャプテンに就いていたブルズでも精彩を欠いた。スプリングボクスの正SOの座もエルトン・ヤンキース選手に譲り、若くしてスターに登りつめたポラード選手にとって、挫折の時期となった。
だがそんな厳しい状況を打破し、ポラード選手は復活を遂げた。2018年のスーパーラグビーでは、チームが苦戦する中で1人気を吐く活躍。今回のW杯前にはスプリングボクスの正SOの座も再び手中に収めた。
怪我を乗り越えて精神的にも大きく成長。持ち前の高い技術と冷静な判断力は、今大会においてもスプリングボクスを幾度となく助けている。
昨年には結婚 10代の頃からの交際が実る
プライベートでは2018年に妻・マリーゼさんと結婚。10代の頃から続けてきた交際が実ってのゴールインとなった。SNSには夫婦で映る写真も多く投稿される。
試合前には道頓堀でのツーショットも
準決勝のウェールズ戦の前には、そんなマリーゼさんと大阪・道頓堀を観光した際のツーショットも公開。
熱戦の束の間の休日を堪能し、準決勝ではペナルティゴール4本、コンバージョンキック1本を成功させ、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得した。
決勝戦は11月2日。南アフリカ代表は絶対王者ニュージーランド代表を破ったイングランド代表と対戦する。
ハンドレ選手率いる南アフリカ代表が3度目の優勝を果たすか、それとも前回大会のグループリーグ敗退から復活を遂げたイングランド代表が2度目の優勝を果たすか。両チームの熱い戦いから目が離せない。