ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥選手に、第2子となる女児が誕生した。12月11日に自身のインスタグラムを更新して報告した。
井上選手は2015年12月に高校の同級生だった咲弥夫人と結婚。2017年10月には長男の明波(あきは)くんが誕生していた。
妹を抱っこする長男の成長にも喜び
「ご報告です」と題した投稿で井上選手は、小さな我が子を抱きかかえる写真と「12月9日に第ニ子が産まれました!」という文章を公開。母子共に健康であることを伝えた。明波くんの出産時には立ち会えなかったが、今回は立ち会えたと喜ぶ。
投稿には生まれたばかりの妹を抱っこする明波くんの写真も添えられ、井上選手は「感激。。 明波もすっかりお兄ちゃんになった?気がします(笑)」と長男の成長にも喜びを表した。
「戦うべき理由と守るべきものがまた一つ増え、より一層身が引き締まる思いです。2019年は本当に充実した年になりました!来年はチャンピオンとしても、1人の父親としてもまだまだ精進していきます!」
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(c)Getty Images
井上陣営はカシメロ戦を希望もIBFが指名試合を要請
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネア選手に勝利してから1か月。井上選手は試合後に右眼窩底と鼻の骨折が判明し、練習から離れていたが9日に再開した。
「一ヶ月も休むと思うように体が動かない」という井上選手だが、次戦に向けて「徐々に仕上げていきます」としている。
ドネア戦後に井上選手は米国のプロモート会社トップランクとの契約を発表した。同社はWBA世界ミドル級王者の村田諒太選手や、デビュー12戦目での世界最速3階級制覇を達成したワシル・ロマチェンコ選手らも所属する老舗。トップランク社の後押しも受けて次戦はラスベガスデビューを予定している。
井上陣営はWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ選手との3団体統一戦を計画しているが、海外メディア『ボクシングシーン.com』は、IBFが井上選手に同級1位のマイケル・ダスマリナス選手と指名試合を行うよう指示したと報じた。
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マイケル・ダスマリナス選手 (c)Getty Images
IBFのジャネット・サラザール広報は「井上とダスマリナスは、12月3日に交渉を開始するよう命じられた」と認め、「猶予は30日間ある」と期限を設定した。交渉がまとまらない場合は米国ニュージャージー州のIBF本部で入札になる。
IBFは規律に厳格な団体で有名。井上選手の次戦には3種類の展開が予想される。IBFが統一戦優先の特例を認めない場合は王座返上の可能性も浮上する。
- 1.ダスマリナスとの指名挑戦試合を受ける
- 2.IBFが統一戦優先の特例を認める
- 3.IBF王座は返上してカシメロと戦う