イングランド・プレミアリーグのリヴァプールは12月19日、日本代表MF南野拓実選手をレッドブル・ザルツブルクから獲得したと発表した。南野選手は冬の移籍市場が開幕する1月1日に正式加入する。
移籍金は725万ポンド(約10億4000万円)だが、この金額について英紙『サン』は「南野とザルツブルクの契約に盛り込まれたリリース条項に従ったものだが、実際よりもはるかに低い値段だ」としている。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で活躍した南野選手には、リヴァプールのほかにもマンチェスター・ユナイテッド、ACミランなどが興味を示し、特にプレミアリーグのライバルであるユナイテッドとは直接的に競合していた。獲得合戦で値がつり上がる前に契約できて「お買い得」という見方のようだ。
リヴァプール初の日本人選手となった南野選手がクラブ公式テレビに登場。昨シーズンの欧州王者に移籍した心境を語った。
We can confirm an agreement has been reached with @redbullsalzburg for the transfer of Takumi Minamino
リヴァプールフットボールクラブは南野拓実選手の移籍についてレッドブル・ザルツブルクと合意に達したことを発表する pic.twitter.com/2yH2N0v3Y1
— Liverpool FC (@LFC) December 19, 2019
目標だったイングランドに上陸「アンフィールドで勝利に貢献したい」
「リヴァプールの一員になることを夢見ていた」という南野選手は、その瞬間が実際に訪れて「ワクワクしている」と今後への期待感を口にした。
「プレミアリーグでプレーするのが自分にとってはひとつの目標でした。もちろん世界でもトップクラスのリーグだと思ってます。自分のキャリアが順調にいけばそこ(プレミアリーグ)でプレーできるだろうとは思ってましたけど、このチームでプレーできるとは思っていなかったので凄く嬉しいし、楽しみです」
リヴァプールの本拠地『アンフィールド』には熱狂的なサポーターが集う。その声援を受けるリヴァプールは昨季、プレミアリーグのチームで唯一ホーム無敗の記録を作った。昨季のCL準決勝では、バルセロナ相手に敵地での第1戦を0-3で落としながら、ホームで4-0の勝利。2戦合計4-3で決勝に駒を進め2005年以来の欧州制覇を成し遂げた。
その堅牢さから過去には『要塞』『ライオンの巣穴』とも例えられたアンフィールド。南野選手は聖地でリヴァプールのファンと会えるのを楽しみにしている。
「アンフィールドでリヴァプールのファンたちと会えるのを楽しみにしています。ファンの皆さんの前でチームに貢献したい。ゴールかアシストか、勝利に貢献してみんなで分かち合えることを楽しみにしています」