12月22日、コンビ結成15年目までの漫才師による漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』決勝が開催され、ミルクボーイが15代目王者の座に就いた。2位はかまいたち、3位はぺこぱだった。
当日の夜には、決戦を前に名古屋グランパスの太田宏介選手がツイッターを更新して、「頑張れ!!!#ぺこぱ」と声援を送った。実は、ぺこぱのボケ担当シュウペイさんと太田選手は、高校のサッカー部で同期だった。
ぺこぱの出番が近づくなか、太田選手は「M-1グランプリ決勝!ぺこぱのシュウペイは高校サッカー部の同級生!遂にここまで来たか」と感慨深げにつぶやいた。
M-1グランプリ決勝!
ぺこぱのシュウペイは高校サッカー部の同級生!
遂にここまで来たか。
出番はもうすぐだ…
こっちが緊張してきた…
頑張れ!!!#ぺこぱ pic.twitter.com/a9mD7Vvu7s— 太田宏介 Kosuke Ota (@kosuke444) December 22, 2019
小林悠も同級生 卒業から10年以上経っても続く友情
ぺこぱは2008年にボケのシュウペイさん、ツッコミの松陰寺太勇さんで結成された。2019年1月には、ナインティナインが司会を務めるテレビ番組『おもしろ荘』で優勝する。この番組からは過去にオードリーなどがブレイク。若手芸人の登竜門的な位置づけで知られる。
『おもしろ荘』の前には川崎フロンターレの小林悠選手もインスタグラムを更新して、シュウペイさんを応援した。小林選手も太田選手、シュウペイさんと同じサッカー部で同級生だった。
『おもしろ荘』で優勝したぺこぱだが、そのまま順調に人気者にとはいかなかった。所属していたオスカープロモーションお笑い部門が閉鎖し、ぺこぱら所属芸人の大半はフリーランスに転身。
これからというときに所属先がなくなったぺこぱ。救いの手を差しのべたのは先輩芸人のカンニング竹山さんだった。AbemaTVで放送された『カンニング竹山の土曜The NIGHT』で共演した竹山さんが、放送中に「うちに入れ」とサンミュージック入りを打診。後に正式にサンミュージック所属となる。
「ノリツッコまない漫才」で令和最初のM-1に爪痕を残す
ぺこぱは決勝で「ノリツッコまない漫才」を披露。ジュンペイさんのボケに対し、従来のように否定したり激しく叩いたりするのではなく、ツッコミの松陰寺さんが受け入れてポジティブに返す芸風に注目が集まった。
最終決戦ではミルクボーイが審査員7人中6人から票を集めて圧勝したが、ぺこぱの漫才にはSNSで好意的な声が多く寄せられた。
- ツッコミやいじりが苦手でお笑いをあまり見ないのですが、攻撃的な演出が無くても面白い漫才は出来るんだなぁと思いました
- 人間って人の意見を否定する人が多いけど、肯定的な所が見ていて気持ちいい
- なんとなく元気が貰えるような漫才でした!
太田選手は決勝が終わってからもツイッターを更新。「5040組中の3位!凄すぎるよ!夢見させてもらった!お疲れ様!」とぺこぱを讃えた。
5040組中の3位!
凄すぎるよ!
夢見させてもらった!
お疲れ様!#ぺこぱ https://t.co/VgQe0j1IL9— 太田宏介 Kosuke Ota (@kosuke444) December 22, 2019