12月25日、女子ゴルフの渋野日向子選手がインスタグラムを更新して、定由早織キャディの誕生日を祝福した。
渋野選手は11月下旬に大王製紙エリエールレディスオープンで優勝した際の写真を載せ、「さおりさんお誕生日おめでとうございます。今年は本当にたくさん迷惑をかけたしたくさんいろいろな思いをさせてしまったなと思います」と1年間を振り返った。
「最後まで一緒に闘ってくれて味方でいてくれて」
渋野選手と定由キャディがタッグを結成したのは1年前。渋野選手を指導する青木翔コーチが2人を引き合わせたのがきっかけ。今季ほとんどの大会で定由キャディが渋野選手のバッグを担いだ。
エリエールレディス前までに定由キャディと出場した大会は15。優勝は0。全英オープンも含め優勝した大会は、すべて別なキャディと組んでのものだった。そのため「キャディを変えたほうがいい」と言われた時期もある。
「でも最後まで一緒に闘ってくれて味方でいてくれて、軽井沢のリベンジそしてさおりさんの初優勝をエリエールで自分が一緒にすることができて本当に本当に嬉しくて幸せでした」

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初優勝の瞬間は泣きながら抱き合う
エリエールレディース前にも優勝にあと一歩まで迫った瞬間がある。8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでは、定由キャディとともに優勝争いを繰り広げ、最終ホールついに「これを決めれば優勝」のバーディーパットにこぎ着けた。距離は5メートル。2打で決めてもプレーオフがある場面で、渋野選手は緊張から痛恨の3パット。
そんな苦難を乗り越え、16試合目にして定由キャディとの初優勝を掴んだ瞬間、プレーオフに備えて練習グリーンで準備していた渋野選手は、涙を流しながら相棒と抱き合い、喜んだ。
「優勝決まった時の光景は一生忘れない最高の瞬間でした。来年も最高の瞬間をみんなで味わえるよう、全力で頑張ります」