ラグビーのトップチャレンジリーグ最終節が1月19日に行われた。近鉄ライナーズ対栗田工業ウォーターガッシュ戦は、序盤から攻撃力で圧倒した近鉄が74-0で勝利。
近鉄は全勝優勝を果たし、この試合で引退するトンプソン・ルーク選手は有終の美を飾った。
引退試合でコンバージョンキックを蹴るサプライズ
トンプソン選手は昨年の『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』にも日本代表で出場し、同代表史上初の4大会連続出場を果たした。鉄人最後の試合を見ようと会場には大勢の観客が詰めかけ、メッセージボードは感謝の言葉で埋め尽くされた。
メッセージボード、盛況すぎて書くところがとても少なくなっています
pic.twitter.com/x5u4aBt2pF
— 近鉄ライナーズファンクラブ(公式) (@liners_players) January 19, 2020
この日も持ち前の身体を張ったプレーでチームに貢献したトンプソン選手。また味方がトライを決めた後半32分と試合終了間際の2度、普段は蹴ることのないコンバージョンキックを蹴りスタンドを沸かせた。
ゴール正面至近距離から蹴った32分のキックは成功したが、ロスタイムに蹴ったゴール右からの角度があるキックは失敗。これがトンプソン選手のラストプレーになった。
勝ちました!全勝優勝です!
ありがとうございました!#近鉄ライナーズ#WeAreLINERS pic.twitter.com/TWCHldRlSQ— 近鉄ライナーズファンクラブ(公式) (@liners_players) January 19, 2020
セレモニーではファンの声援に感謝
試合後に行われた引退セレモニーでトンプソン選手は、最後の試合を終えて「嬉しいです。試合に勝ちましたから。でも久しぶりに80分出場して疲れました」とはにかんだ。
約1万5000人が引退試合に集まったと聞かされると、トンプソン選手は少し言葉に詰まり、満員のスタンドを見まわして「本当にありがたい」と口を開いた。
「16年前からいままで応援してくれた。本当に感動します。いいメモリーばかりと、いいフィニッシュで今日は本当に皆さんありがとうございました」
トンプソン選手の引退にスーパーラグビーのサンウルブズもツイッターを更新。サンウルブズでプレーしたトンプソン選手の写真と、「日本ラグビーの精神を貫いてくれてありがとう ファンを魅了し続けてくれてありがとう 沢山の勇気をありがとう」のメッセージを投稿した。
2019シーズン、サンウルブズでも献身的なプレーでチームを鼓舞してくれた #トンプソンルーク 選手
日本ラグビーの精神を貫いてくれてありがとう
ファンを魅了し続けてくれてありがとう
沢山の勇気をありがとう#トモさんありがとう
©︎Getty Images for Sunwolve pic.twitter.com/mbinckEocI
— サンウルブズ/SUNWOLVES (@sunwolves) January 19, 2020
ジャパンラグビートップリーグもツイッターを更新し、トンプソン選手へ「日本ラグビーから、トモさんに感謝。本当にお疲れ様でした」と労いの言葉をかけた。
日本ラグビーから、トモさんに感謝
本当にお疲れ様でした。#トンプソンルーク#トモさんありがとう pic.twitter.com/63DtaCSID5— ラグビー トップリーグ
第3節1/25-26 (@JRTopLeague) January 19, 2020