ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手がミネソタ・ツインズにトレードされる。今オフ注目された大型トレードは決着したと『ESPN』が伝えた。
前田投手は2016年に広島東洋カープからドジャースへ移籍。渡米後の4シーズンで防御率3.87、47勝35敗、9ホールド、6セーブをマーク。
ポストシーズンではリリーフで大活躍。昨シーズンのナショナル・リーグ地区シリーズでは、ワシントン・ナショナルズ戦4試合に登板して1点も与えない好投を見せた。
#前田健太 投手が #ツインズ へ移籍決定
ムーキー・ベッツ外野手らを含む三角トレードにより、我らがマエケンも戦いの場を移すことになりました!!https://t.co/S5hrPaCjxN#日本人選手情報 pic.twitter.com/KsdI2LUVU4
— MLB Japan (@MLBJapan) February 5, 2020
ドジャース、ツインズ、レッドソックスが絡んだ三角トレード
ESPNの報道を受けてメジャーリーグ公式サイト『MLB.com』も前田投手のトレードを伝えた。
「今回のトレードでドジャースは、レッドソックスからムーキー・ベッツ、デビッド・プライスと金銭を得る」と紹介。
トレードの詳細は「まず、ドジャースが前田をツインズにトレードしてブラスダー・グラテロルを獲得。グラテロルとアレックス・ベルドゥーゴをパッケージにして、ベッツとプライスを獲得する」三角トレードだと解説している。
前田投手とトレードされるグラテロル投手はツインズの若手有望株ランキング4位。今回の取り引きでドジャースは自前の若手有望株を残しながら、2018年アメリカン・リーグMVPのベッツ選手、2012年サイ・ヤング賞のプライス投手を獲得する。
BLOCKBUSTER
Dodgers reportedly acquire Mookie Betts and David Price from the Red Sox, per @JeffPassan. pic.twitter.com/gQ8GKsYryb
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贅沢税回避のため今オフFAのベッツを放出
レッドソックスは選手の総年俸を抑え、贅沢税の税率をリセットしようと努めてきた。そのためには年俸総額を2億800万ドル(約228億円)以内にする必要があり、年俸2700万ドル(約29億6000万円)のベッツ選手の引取先を探していた。
ベッツ選手は2014年にレッドソックスでメジャーデビュー。2015年からレギュラーにて定着すると、6シーズンで通算打率.301、139本塁打、470打点を記録。2018年にはMVPに選ばれ、ゴールドグラブ賞も4度獲得した。
ベッツ選手とレッドソックスは今年1月、年俸調停を回避して1年契約で合意。年俸調停権を持つ選手としては史上最高額となる年俸も話題を集めたが、レッドソックスは1年後にFA(フリーエージェント)となるのを見越して若手有望株とトレードする道を選択。
3年総額9600万ドル(約105億円)の契約が残るプライス投手も一緒に放出された。

ムーキー・ベッツ選手 (c)Getty Images