シアトル・マリナーズは現地2月20日(日本時間21日)に、本拠地Tモバイル・パークで3月26日(同27日)に行われる開幕戦でイチローさんが始球式を務めると発表した。
イチローさんは現役引退後、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターに就任。春季キャンプでは若手を中心に指導し、打撃投手も務める。自身のトレーニングも継続して行ってきた。
その成果が見られる動画をマリナーズ公式ツイッターがアップ。イチローさんはキャッチャーめがけ何球も続けてボールを投げ込んでいる。動画には「イチロー、開幕戦で始球式やってみない?」と始球式起用を示唆するコメントもあった。
Us: Hey Ichiro, would you like to throw out the ceremonial first pitch on Opening Day?
Ichiro: pic.twitter.com/vSiVZXoEYh
— Seattle Mariners (@Mariners) February 20, 2020
その直後のツイートで開幕戦の始球式がイチローさんになったと正式発表された。
イチローさんの投球動画を見たファンからは、引退しても健在な強肩ぶりに驚きの声が寄せられている。
投手・イチローの歴史 幻に終わった松井秀喜との対戦
プロでは俊足と強肩を生かし外野手として数々の記録を打ち立てたイチローさんだが、アマチュア時代は投手の経験もある。高校時代には投手として3年春の甲子園にも出場した。
「投手・イチロー」が世間を沸かせたのは1996年のプロ野球オールスターゲーム第2戦。パ・リーグが4点リードして迎えた最終回に、全パを率いていた仰木彬監督は2アウトから「ピッチャー、イチロー」をコール。
イチローさんは守備についていたライトから駆け寄り、マウンドでボールを受け取る。これに対して全セを率いていた野村克也監督は、次打者の松井秀喜さんに代えて、投手の高津臣吾さんを代打に送った。イチローさんは高津さんをショートゴロに打ち取っている。
公式戦ではマイアミ・マーリンズ時代の2015年に登板。8回にリリーフとして1イニングを投げ、2安打1失点だった。
引退後は草野球デビュー戦で投手を務めた。智弁和歌山高校の教職員チームと対戦し、イチローさんは先発で16奪三振完封勝利を挙げている。