ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が2月26日(日本時間27日)、ワシントン・ナショナルズとのオープン戦に登板し、2回を投げて2安打2失点、2奪三振、1死球の内容だった。
試合は5回途中雨天コールドでヤンキースが8-2の勝利を収めている。
投手陣には故障者続出も「やるべきことをやる」
田中投手は、初回1アウトから右前打でランナーを出すが、後続を打ち取ってホームは踏ませない。
2回は1アウト一塁から2ランを被弾したが、試合後のコメントでは「何球か気に入らないボールはあったけど、試合のなかで調整できたので良かった」とコメント。メジャー7年目の余裕を感じさせた。
今年がヤンキースと結んだ7年契約の最終年。チームは着実に力をつけてワールドシリーズが狙える位置までやってきた。
昨季はアメリカン・リーグ優勝決定シリーズまで進みながら、ヒューストン・アストロズに敗れただけに田中投手も「今年こそ」の思いは強い。
オフにアストロズからFA(フリーエージェント)になったゲリット・コール投手を、9年総額3億2400万ドル(約356億円)で獲得したことからもヤンキースの本気度が伝わる。
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ゲリット・コール投手 (c)Getty Images
その一方で、ジェームズ・パクストン投手が腰の手術を、ルイス・セベリーノ投手が右ヒジのトミー・ジョン手術を受けることが決定。セベリーノ投手はシーズン全休、パクストン投手は5月ごろ復帰と見られる。
「やるべきことをやる。プレッシャーはかかるかもしれないけど、チームのためにステップアップしたい」と田中投手。自身も右ヒジの靭帯を損傷した経験から、セベリーノ投手の気持ちを思いやった。
「セビ―(セベリーノ投手の愛称)はがっかりしていると思う。僕も彼と一緒に開幕を迎えたいと思っていたので残念です」