インターネット上で個人が品物を売買する環境が整った現在、スポーツ選手を悩ませている問題にサインの転売がある。
今年は東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸投手、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手のサインが転売されていたことがニュースになった。
ファンのため一生懸命に書いたサインが出品されている。その様子にショックを受ける選手は多い。ラグビー日本代表・山中亮平選手もその1人。
山中選手は3月21日夜「これ友達からきたんですけど昨日お店の中でサインくださいって言われてお店の中でわざわざ書いたのに速攻メルカリ出すとかやばいでしょ?笑 人としてやばいですよ!笑」とツイート。
前日サインしたばかりのiPhoneケースが出品されていることに「腹立つ」と怒りを見せた。
「しかも1000円って安いやろ!!!笑 もうちょい高くして!!笑」とユーモアも交えながら苦言を呈する。
元ラグビー日本代表の畠山健介選手は「ラグビーとして次のフェーズに移行してる証拠で、人気になるって、こういう人も増えるって事。みんながみんな善人じゃないしな! 山中としては嫌だったと思うから、そこは残念やな。せめて1万くらいになればな!」と山中選手に向けてツイートした。
サイン転売に粋な反撃「メルカリで買うより、ちょっぴりお得です」
それでも腹を立てただけで終わらないのが山中選手。インスタライブで店にあった同型のスマホケースをすべて買い取り、それにサインをして、さらにOFF THE FIELDの非売品缶バッジを付けてプレゼントすると発表したのだ。
OFF THE FIELDは山中選手が参加している、グラウンド外の活動を通じてラグビーの精神を広めるプロジェクトの名称。
インターネット上で転売行為を行う人が揃って口にする言葉に「需要と供給」がある。需要あるところに価格が生じる。自分たちは市場に参加しているだけだという主張だ。
それならば公式から供給して転売品の需要を失わせることも対策のひとつ。OFF THE FIELD公式ツイッターは「メルカリで買うより、ちょっぴりお得です」と付加価値をアピールした。
【サインしたiPhoneケースを翌日にメルカリで転売された山中亮平によるインスタライブ企画!】
こちら詳細です!
サインには名前と日付を入れさせてもらいます。
インスタライブまだ見てない人はアーカイブで残してるのでそこで経緯を話してるので見て下さい!
たくさんのご応募お待ちしてます! pic.twitter.com/GQalmhJLUk— 山中亮平 Ryohei Yamanaka (@yamanaka10) March 22, 2020