テニスの4大大会のひとつウィンブルドン選手権は4月1日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年のトーナメントを中止すると発表した。
公式ツイッターは「コロナウイルスの蔓延に関連する公衆衛生上の懸念により、2020年大会の中止が決まったことを非常に遺憾に思います」とツイート。
男子シングルスで大会最多優勝記録を持つロジャー・フェデラー選手も、ツイッターで「打ちひしがれている」と反応した。
何よりも大事なのは健康と家族
毎年6月から7月にかけて開催されるウィンブルドンは、現代では少なくなった芝コートで争われる伝統の大会。今年で第134回を迎えるはずだったが第2次世界大戦以来の中止を決めた。
この決定にフェデラー選手は「打ちひしがれている。この気持ちを表せるものはない」とツイート。酷く落胆した。
それでもファンからの「同じ気持ちだけど、何よりも公衆衛生が大事。安全を守る必要があります」という声に「もちろん大事なのは健康と家族だ」と返した。
第2次大戦以来の中止は苦渋の決断
大会を主催するオールイングランド・ローンテニス・クラブ(AELTC)は、公式サイトで「決して軽々しく決めたわけではなく、公衆衛生とウィンブルドンを実現するために集まる全ての人々の幸福を尊重して決定した」というイアン・ヒューイット会長の言葉を載せている。
「大会の歴史で中止は第2次世界大戦によるものだけだったことが私たちの心に重くのし掛かってきたが、全てのシナリオを徹底的かつ広範囲に検討した結果、世界的危機のなかで最終的には正しい決定だったと信じている」