自主トレーニング中の平井克典投手(埼玉西武ライオンズ)がブルペンに入り、捕手の森友哉選手を座らせて約15分間、50球弱のピッチング練習を行った。
「シーズン中と変わらないくらいの投げ込みです。自分の感覚を確かめるためにも全球種を投げました」と自主トレ初のブルペン入りを振り返る。
開幕延期も「自分を見つめながら練習をできる貴重な時間」
プロ3年目の昨シーズンはプロ野球歴代2位の81試合に登板。中継ぎでフル回転しチームのリーグ連覇を支えた。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響により開幕延期が続く。いつシーズンが始まるか不透明な状況だが、平井投手に悲愴感はない。
「野球ができないとマイナスになることはないです。自分を見つめながら練習をできる貴重な時間ととらえていますね」
昨シーズンは2試合に1試合のハイペースで投げ続けた。シーズンが始まれば今年も忙しい1年が待っている。
「今は、いつもの2倍以上時間がありますから…。普段、自分の投球などを映像で見返すんですが、それもじっくり時間をかけて見ることができる。後は自分の身体としっかり会話する機会が増えました。『自主練習』は自分でやるもの。身体で張っているところがあれば、そこをしっかりストレッチしたり…という感じですね」と、いまだからできることを強調した。
「感覚は良くなってきていると思います」と平井投手。ブルペンで球を受けた森選手からも「バランスいいフォームで投げられているのでいいと思う」と言ってもらったと明るい表情で話した。