羽生結弦選手も指導するブライアン・オーサーコーチが、自身の率いるクリケットクラブの近況を語った。
新型コロナウイスル感染拡大によりカナダでも集会が禁止され、大規模なスポーツ施設も閉鎖されている。クリケットクラブが練習しているスケートリンクも使用できない。そうした状況でも選手たちは、時差にも負けず連絡を取り合っている。
「昨日は面白かった。ジェイソン・ブラウンがクリケットのチーム全員および、カナダのジュニアやノービスの子供たちとグループ・フィットネスを企画したんだ」
多くの選手は渡航が制限される前にカナダから母国へ帰ったが、離ればなれになっても会議通話アプリでコミュニケーションを取り続けている。
“USA, Japan, Korea, Canada, and Russia. Doesn’t matter how many miles apart we are, the Cricket family is always together!” @JannyMedvedeva
Sending love to everyone!
クリケットクラブの家族から愛を込めてpic.twitter.com/JAzuDQbrC1
— Jason Brown (@jasonbskates) April 23, 2020
エフゲニア・メドベージェワは今季「これまでで最高」の演技を見せた

(c)Getty Images
「何人かのスケーターはトロントに残っているが、何人かは母国に帰らなければならなくなった。エフゲニア(・メドベージェワ)は日本にいて、自己隔離している。彼女は非常に厳格な手順に従っている。真剣に取り組んでくれている選手たちを誇りに思う」
今シーズンのメドベージェワ選手は新世代の台頭が著しいなか、グランプリシリーズのロシア杯で2位に入る滑りを見せた。しかし、12月のロシア選手権では大会直前にスケート靴が壊れるアクシデントに見舞われ、代わりに手配した靴が足に合わず、壊れた靴を補修してショートプログラムに臨んだ。
ショートプログラム5位のあと、壊れたスケート靴で滑り続けるのは身体的なリスクがあるとして、メドベージェワ選手は棄権を決意。平昌五輪銀メダリストの今シーズンは不本意な形で幕を閉じた。
予期せぬ結果に終わったがオーサーコーチは、メドベージェワ選手の調子自体はとても良く、ロシア杯のスケートは「これまでで最高」のものだったと語る。
「すべてが一体となっていて、信じられないほどアスレチックで美しかった。これまでの彼女の素晴らしい演技から、私たちはさらに多くのものを積み重ねた」