プロテニスツアーのマドリード・オープンは新型コロナウイルスの影響により中止となったが、プレイステーション4とゲームソフトを使ったヴァーチャル大会で選手たちは優勝を争った。
マドリード・オープン・ヴァーチャル・プロ女子シングルスでは、昨年のマドリード・オープンで優勝したキキ・ベルテンス選手がゲームでも優勝し、ヴァーチャルの世界でタイトル防衛に成功した。
優勝賞金は全額を寄付「いい目的のために使いたい」
選手はテニスラケットをプレイステーションのコントローラーに持ち替え、テニスツアーを題材にしたゲームのオンライン対戦で覇を競った。
ヴァーチャル大会で優勝したベルテンス選手がゲーム機を入手したのは「1週間半ほど前」というが、プレイステーションが届いてからは「ほぼ毎日トレーニング」して本番に備えてきた。
「ゲームのコントローラーには慣れてないので、手が痛くてプレーできない日もありました。もちろんコートで実際にプレーするのとは違いますが、何かをするなら、常に勝ちを狙っていきます。それが私の性格なんです」
この大会で優勝者には6万ユーロ(約712万円)の賞金が贈られる。賞金の使い途についてベルテンス選手は、半分はテニスツアー中止で収入が減っている選手たちのための基金に、残り半分は故郷オランダの新型コロナウイルス対策に寄付すると話した。
「多くの人が苦しんでいるので、このお金をオランダのために使いたいと思います。具体的な寄付先はまだ決めていませんが、いい目的のために使いたいです」
参考:https://www.bbc.com/sport/tennis/52502600