【競馬】アルゼンチン共和国杯 有力馬の追い切りジャッジ&追い切りから狙える穴馬プラスワン! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】アルゼンチン共和国杯 有力馬の追い切りジャッジ&追い切りから狙える穴馬プラスワン!

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【競馬】アルゼンチン共和国杯 有力馬の追い切りジャッジ&追い切りから狙える穴馬プラスワン!
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今週はここからジャパンCや有馬記念での好走馬が飛び出る可能性もある、伝統の古馬GII「アルゼンチン共和国杯」が注目の重賞と言えますね。このレースの有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン」として調整面から狙える穴馬もご紹介。

みなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。

ユーキャンスマイル

【中間調整】春の天皇賞以来、半年ぶりの実戦。春夏にじっくりと骨休めし、帰厩後の初時計は9月27日に坂路で併せ馬を行った。かなり間隔が開いてのトレセン初時計で、2歳馬相手とは言え併せ馬でそこそこ速い上がりを出せたあたり牧場でのケアはすこぶる順調だったようだ。以降、コース追いと坂路を併用するいつも通りの調整。10月15日にヴァルコス、10月22日にアドマイヤマーズを相手にできており濃厚さも申し分ない。本来1週前に速い時計を出し、レース当週はゆったりというパターンが多い馬だが、今回は2週前(アドマイヤマーズとの併せ馬)にCW6F79秒台の猛時計。休み明けは苦にしない馬だが、キャリア最長の半年ぶりということを考慮してか早めに強い負荷を掛け、残りの期間でレース感覚を磨く調整という方針のよう。用意周到さに好感。

【最終追い切り】栗東坂路で岩田康騎手が騎乗し単走。コースでじっくりやってきているため、輸送を控えた今週は疲れを残さず鞍上とのコンタクトを深めるのに主眼を置いた内容だった。短距離タイプかと思わせる速いピッチの走りが印象的で、走ることへのモチベーションは高そう。終いにやや脚が上がりかけたあたりはさすがに休み明けを感じさせたが、鞍上が奮起を促すともうひと伸び。意思疎通は抜群の域か。

【見解】キャリア最長となる半年の休み明けとあって陣営、そして鞍上と走る気を喚起させる策をしっかり講じているのはいい。まだ若干だけ伸びシロは感じられるが、ここで主役を張れるだけの仕上がりにはある。

総合評価「A」

オーソリティ

【中間調整】青葉賞をレコードタイムで制したが骨折が判明し、日本ダービーは断念。今回はそれ以来の復帰戦となる。帰厩後の初時計は10月14日に坂路単走。脚元のことを考慮してか、馬なり単走で徐々にピッチを上げる慎重な調整を続けてきた。10月28日にルメール騎手騎乗で、復帰後初の併せ馬。序盤は行きたがってしまうなど鞍上に手を焼かせたが、ラストは外を回って格下馬を手応えで圧倒した。問題のない状態で復帰戦に臨める、としっかりアピール。

【最終追い切り】美浦ウッドで準オープン馬を追走する併せ馬。やはり行きたがるところを見せたが、前週よりは落ち着いて走れていた。内に潜ってゴーサインが出されると、序盤に脚が溜まっていた分、しっかり反応して2馬身突き放した。

【見解】帰厩後の本数・負荷はいささか物足りなく感じるがそれだけ外厩でしっかりやれたということだろう。気難しさが垣間見える状況だが、それに気を遣うあまり最終追いをソロリとで済まさず“攻め”に出られた姿勢には好感。体はまだ持て余し気味で万全とは言い切れないが、恥ずかしくない競馬はできるだろう。

総合評価「B」

サンレイポケット

【中間調整】10月11日の毎日王冠で2着にハナ差3着。そこからの中3週で再度の東上となるだけに、中間は軽め緩めで不思議のないところだが、この馬は意欲的な攻めが印象的だ。中間の初時計は数字こそ14-14だったが3馬身先に行く相手を追わせる併せ馬。毎日王冠で好走した反動がほとんどないことの証明だろう。そして先週はCW6F80秒5の猛時計と、心身ともに万全でないとやれない過程で来ている。

【最終追い切り】実質の本追い切りは先週の猛時計。ということで今週は坂路単走。外ラチ沿いへ回され、リズム重視で駆け上がっている。ラストにムチは入れられたが、バテてきた馬を動かす意味ではなく、最後までリズムを保ちますよという軽い合図代わり程度。ほぼ馬なりだったと言っていい。派手さはないが軽快そのもの。

【見解】新潟記念、毎日王冠と使われての中3週だが、上で触れた通り中間の意欲的な調整は異例レベル。乗りに乗っており、充実一途だ。

総合評価「A」

プラスワン! オセアグレイト

【中間調整】七夕賞後に休養へ入り、ここが4カ月ぶりの復帰戦。7月の時点で秋復帰戦はアルゼンチン共和国杯と見据えられており、放牧、帰厩と逆算して行われてきた。10月8日にポリトラックで素軽さ満点の初時計をマーク。以降コースでの併せ馬で前向きさにあふれる動きを連発している。先週は騎手候補生騎乗でハードに追われ、ラストの追い比べでは相手を一気に突き放してみせた。順調そのもの。

【最終追い切り】三浦騎手が騎乗し、美浦ウッドで単走。そこまで3週続けて併せ馬をこなしており、気合いの面ではもう十分ということだろう。一応前に馬はいたが、併せに行かず自分のリズムで走り切ることに徹した。最後はバテた2頭の間をグッと割って伸びる味なオマケつきで、仕上がりの良さをアピール。

【見解】この一戦を早くから目標に万事狂いのない調整。先週、今週ともに素軽さにあふれており、夏の不振が嘘のように立ち直っている。三浦騎手との息もぴったり。この馬を好走に導き、自らの復帰祝いとしたいところだろう。

総合評価「S」

著者プロフィール
<文:西村武輝(にしむらぶこう) フリーライター>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当している。

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