【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラックは三冠馬の血が「0%データ」に抵触 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラックは三冠馬の血が「0%データ」に抵触

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【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラックは三冠馬の血が「0%データ」に抵触
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今週は阪神競馬場で牝馬GI・エリザベス女王杯(芝2200m)が行われる。

スノーフェアリーの連覇、クロコスミアの3年連続2着など「リピーター」の活躍が目立つレース。今年もその傾向に該当するGI馬2頭(ラッキーライラック、ラヴズオンリーユー)の評価を上げるべきなのかもしれないが……京都競馬場の改修工事に伴い、舞台は阪神芝2200mに変更。

例年のデータが通用しない可能性がある今年のエリザベス女王杯。データの活用法が問われる一戦をどのような角度から攻略すべきか? 各馬のデータ分析から浮かび上がったキーワードと照らし合わせつつ紐解いていく。

1.ラッキーライラックの鬼門は「オルフェーヴル×GI外枠」
2.ラヴズオンリーユー復活の鍵はふたつの「連対率100%データ」
3.データが導く2020エリザベス女王杯の穴馬候補は?

■ラッキーライラックの鬼門は「オルフェーヴル×GI外枠」

先日ジャパンカップでのラストランを表明したアーモンドアイと並び、5歳牝馬世代をけん引するラッキーライラック。

天皇賞・秋から重賞3連勝中、絶好調のC.ルメールという「ジョーカー」を切って臨む今回、視線の先にあるのはスノーフェアリー以来の同一GI連覇だろう。

春には同じ阪神芝内回りコースの大阪杯を勝利。一見死角は見当たらないように思えるが……連覇への障害となりうるデータはこちら。

・オルフェーヴル産駒のGI7-8枠時成績【0-0-0-9】

皐月賞馬エポカドーロ、今週の福島記念に出走するバイオスパークをはじめ、立ち回りの上手さを身上とするタイプが多いオルフェーヴル産駒。

その反面で破壊力に欠けるきらいがあり、物理的な距離ロスが発生しやすいGI外枠時の信頼度はガクンと落ちてしまっている。

エリザベス女王杯・大阪杯と内枠のアドバンテージを存分に活かしたラッキーライラック。その利点が消失する以上、連覇に向けて危険信号が灯った感は否めない。

■ラヴズオンリーユー復活の鍵はふたつの「連対率100%データ」

デビューから土付かずでオークスを制し、世代の頂点へと上り詰めたラヴズオンリーユー。

その後は故障明けのエリザベス女王杯、ドバイへの「カラ輸送」明けのヴィクトリアマイルなど万全の状態でレースに挑めず不完全燃焼。復権を期する秋競馬、昨年3着のリベンジを後押しするデータがこちら。

・内回りコース【2-1-0-0】
・前走から間隔を詰めたローテ【2-1-0-0】

この条件が揃った際の連対率は100%。「阪神芝2200mのエリザベス女王杯」の恩恵をもっとも受ける馬といっても過言ではないだろう。

コントレイルで三冠トレーナーに輝いた矢作調教師が送り出す、ディープインパクト産駒の刺客。一昨年の勝ち馬リスグラシューと同じ前走府中牝馬Sから臨むローテーションで復活ののろしを上げる可能性は十分だ。

■データが導く2020エリザベス女王杯の穴馬候補は?

目下5年連続で6人気以下の穴馬が連対をはたしているエリザベス女王杯。この項では、データ面から上位進出を目論む穴馬候補2頭を取り上げたい。

<穴候補1 ソフトフルート>

初の重賞挑戦となった秋華賞でいきなり3着。ひと夏を越し、グングンと力をつける3歳馬に対して強調できるデータがこちら。

・良馬場の成績【3-0-1-1】

ディープインパクト産駒らしい切れ味を誇るこの馬にとって、末脚の破壊力を削がれる道悪競馬はマイナス。厳しい馬場に見舞われた今年の秋華賞は悪条件を跳ね除けて馬券圏内を確保してみせた。好天が続く阪神芝は良馬場が濃厚。三冠ジョッキー・福永祐一を背にさらなるジャンプアップが望める1頭だ。

<穴候補2 リアアメリア>

デビュー時は怪物牝馬とも評された馬。紆余曲折を経て迎えた3歳秋はローズS1着→秋華賞13着とまるでジェットコースターのような乱高下。それでも同馬に追い風となるデータは存在する。

・良馬場の成績【3-0-0-2】
・川田将雅の阪神芝2200m単勝回収率=135%

ソフトフルートと同じ良馬場巧者である点に加え、鞍上・川田将雅が非常に良いスパイスを効かせているのだ。

人気馬に騎乗するケースが多い同騎手が単勝回収率100%超えを叩き出すことは極めて稀。この条件で行われるGI・宝塚記念をラブリーデイ(単勝14.2倍)に跨り勝利へと導いた経験は無視できず、波乱の主役になる可能性を秘めたコンビと言えるだろう。

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家

競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

twitterアカウントはこちら⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

《SPREAD》

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