【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラック騎乗のルメール騎手にとって『不吉』なデータとは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラック騎乗のルメール騎手にとって『不吉』なデータとは

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【競馬】エリザベス女王杯 ラッキーライラック騎乗のルメール騎手にとって『不吉』なデータとは
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明日11月15日は阪神競馬場で古馬牝馬の最強馬を決定するエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が開催されます。


芝GI8勝のアーモンドアイを筆頭にジェンティルドンナ(GI7勝)、ウオッカ(GI7勝)、ブエナビスタ(GI6勝)など牡馬相手のGIでも互角以上の成績を残せた名牝もいますが、例外も例外。エリザベス女王杯は牝馬同士の頂上決戦として長らく定着しているレースです。


今年は牡馬相手に大阪杯を勝ったGI3勝のラッキーライラック、札幌記念でそのラッキーライラックに土をつけた昨年のヴィクトリアマイル優勝馬ノームコアらが参戦し、頂上決戦に相応しいメンバーが揃いました。


■C.ルメール騎手にとって不吉なデータ


2週前の天皇賞・秋、先週のアルゼンチン共和国杯では馬体という観点から「注目馬」を先に挙げさせていただきましたが、今週のエリザベス女王杯では「注目騎手」から取り上げたいと思います。


今年のエリザベス女王杯ですが、例年であれば京都芝2200m(外回り)で開催されるものの、京都競馬場の改修工事のため今年は阪神芝2200m(内回り)で開催されます。


コース形態がガラッと異なるため、過去のデータをそのまま今年に当てはめるのはあまりクレバーではないように感じます。


そこで開催時期こそ異なりますが、例年阪神芝2200mで開催される唯一の重賞にして、春のグランプリとして盛り上がりを見せる宝塚記念のデータを元に、気になる騎手データをご紹介。


データは宝塚記念の過去21回、かつ5回以上の騎乗経験があり、今年のエリザベス女王杯に乗り鞍がある騎手を集計対象としています。



過去21年「宝塚記念」騎手データ



ここ2週は平均着順と平均人気の“差”に注目してきましたが、阪神芝2200mで行われるGIではっきり乗れていないと判断できるのがC.ルメール騎手。


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2015年 宝塚記念 ラキシス      2人気 8着
2016年 宝塚記念 ラブリーデイ    2人気 4着
2017年 宝塚記念 シャケトラ     2人気 4着
2018年 宝塚記念 サトノダイヤモンド 1人気 6着
2019年 宝塚記念 レイデオロ     2人気 5着
2020年 宝塚記念 サートゥルナーリア 1人気 4着
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あくまで過去、阪神芝2200mで行われたGIの成績ではありますが、6鞍全てで4着以下に敗れていることは看過できないものです。人気以上に好走したケースは1鞍もありません。


■阪神芝2200mのGIで一発が見込める騎手


一方人気以上の着順に導くケースが多いのが今年牝馬3冠ジョッキーの座に輝いた松山弘平騎手です。今年の宝塚記念では16番人気のメイショウテンゲンをサートゥルナーリアとクビ差の5着に導きました。


その松山騎手が跨るのが前日12時段階で12番人気のサムシングジャスト(牝4、栗東・松田)です。
同馬は過去9度松山騎手とコンビを結成していて、2019年10月以降は5戦連続で3着以内を確保しているように相性も抜群です。


また一発の魅力という点では浜中俊騎手が跨る前日12時段階で18番人気のカーロバンビーナ(牝5、美浦・戸田)も秘めているかもしれません。


■阪神芝向きの馬体


最後に阪神芝2200mで開催されるエリザベス女王杯で馬体から注目すべき馬にも触れたいと思います。


先週のアルゼンチン共和国杯では脚が長く、胴が長く、全体的にシュッとした馬が長距離戦に向くと説きましたが、最後の直線に急坂が待ち構える阪神ではその坂を乗り越えるパワーが必要となります。


もしお手元に競馬週刊誌があれば馬体写真の項目を眺めてみてください。


鍛え抜かれガチッとした力強い馬体をしているのがサムシングジャスト、ソフトフルート(牝3、栗東・松田)の2頭です。


坂路とコースを併用し馬を鍛えていくスタイルを長年貫かれているのが松田調教師。


現在の馬体ならばこの2頭は阪神の急坂が苦にならないはずです。


GI4勝のダイワスカーレット、変則2冠馬キングカメハメハ、芝ダート双方でGIを制覇したクロフネ、ダービー馬タニノギムレットなどこれまで数多の名馬を育ててきた松田調教師ですが、来年2月末に定年を迎えます。


現在の管理馬を考えるとGI制覇のチャンスがありそうなのはこことタイムフライヤーが出走を予定するチャンピオンズCくらいかもしれませんね。


タイムフライヤーもそうですが、エリザベス女王杯に出走する2頭に関しても松田調教師の美学が馬体に反映されていると思わずにはいられません。


今年のエリザベス女王杯は馬体という観点から松田厩舎のサムシングジャスト、ソフトフルートに注目してみてください。


著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


写真・ラッキーライラック (C)Eiichi Yamane

《SPREAD》

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