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■かつてラッセルはジュニアプログラムに参加
メルセデスAMGペトロナスF1チームは2日、今週末のF1第16戦サキールGPにルイス・ハミルトンの代わりとして、ウィリアムズレーシングのジョージ・ラッセルを出場させることを発表した。
ハミルトンは新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため、1日に同グランプリへの欠場を発表。代役としてかつてのジュニア・ドライバー・プログラムの一員であるラッセルに白羽の矢が立った。
ラッセルは今回の件について「最高のチームから学ぶことができる素晴らしいチャンスだと思っているし、ウィリアムズをさらに強くするために、多くのエネルギーと経験を積んで戻ってくることができるだろう。僕を信頼してくれたメルセデスにも心から感謝している。もちろん、ルイスの代わりは誰にもできないけれど、彼が不在の間はチームのために全力を尽くすつもりだ。彼の1日も早い回復を何よりも願っている。この機会をとても楽しみにしているし、早くコースで走りたいね」と、コメントしている。
イングランド出身で22歳のラッセルは、2019年シーズンにウィリアムズのレギュラーシートを掴み、同年オーストラリアGPでF1初出場を果たした。“名門”と謳われたウィリアムズもここ数年は戦闘力の低さに悩まされており、ラッセルはここまで36レースに出場し通算獲得ポイントはゼロ。2014年シーズンからコンストラクター7連覇を達成した不動のチャンピオンチームで、待望の初勝利と初ポイントに期待が掛かる。
なおラッセルの代わりにウィリアムズのシートには、同チームのリザーブドライバーのジャック・エイトケンがつく予定だ。
文・SPREAD編集部