
■開幕戦勝者はSEGA SAMMY LUX
日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 20-21 REGULAR SEASON」(Dリーグ)が10日、有明アリーナで開幕した。全9チームが熱量溢れるパフォーマンスを披露し、SEGA SAMMY LUXがROUND.1(開幕戦)を制した。
【画像】Dリーグ ROUND.1(開幕戦)の順位と各チーム獲得点数
2024年のパリオリンピックでは「ブレイキン」が新種目として決定し盛り上がりをみせるダンス業界だが、国内プロリーグがついに船出となった。参加9チームは年間12ラウンドを通して勝ち点を競い、上位4チームがチャンピオンシップに進出。優勝チームには3,000万円という高額賞金も設定されている。
公式アプリや各種プラットフォームでライブ配信された開幕戦では、各チームらしさを感じさせるパフォーマンスで沸かせた。坂見誠二、黒須洋嗣、MIYAVI、HORIE…Harucallowayというダンスやパフォーマンスに精通した審査員のジャッジだけでなく、観客による「オーディエンスポイント」で最終的な順位が決定する流れも、その他のプロスポーツと一線を画する点だろう。
初戦を制したSEGA SAMMY LUXのリーダー、CANDOOは試合後の取材で「良いスタートがきれて心の底から嬉しく思ってます」と語り、ジャッジ2名から満点の評価を得た点にも自信を深めた。
■神田勘太朗氏「感無量の一言です」
「カリスマカンタロー」こと神田勘太朗氏(株式会社Dリーグ 代表取締役COO)も、世界で初めてのプロ契約ダンスチームによる開幕戦を無事に終え、安堵と興奮を語っている。
「感無量の一言です。今、暗い話題が多いなかで、すごい熱量があって心から震えました。これから徐々に右肩上がりで伸びていけるという自信もつきましたし、最高でした。
今まではダンスをなんとか取り上げてもらいたくても、違うかたちに変えられたり……ずっと悔しい思いをしてきたんですけど、こうやってダンスそのままでもエンターテイメントになるし、可能性があるんだよということを理解していただけたかもなという点は、また新しいドアが開いた感じです。(今まで)やっててよかった」
この日、パフォーマンス同様に印象的であったのは、各チームのメンバーが口にしたDリーグという大舞台でダンスを披露できる喜びと、尽力した関係者への感謝の言葉だった。スポーツ、エンターテイメント、カルチャーなど様々な要素を内包したダンスの可能性を押し広げるべく、Dリーガー達による白熱の戦いが今後も繰り広げられていく。

SEGA SAMMY LUX (C)D.LEAGUE 20-21
文・SPREAD編集部