「羽生結弦展 共に、前へ」を主催するノッテステラータ・プロジェクト実行委員会はホームページを通じ昨年12月16日から開催してきた東京会場での展示を、12日を持って打ち切ったことを発表した。
同展示会は2021年3月11日に、東日本大震災から10年を迎えるにあたって企画され、日本テレビなどが制作、協賛ファイテン、協力ANA、後援・日本スケート連盟により運営されて来た。
2021年に入ってから政府の無策が露呈。新型コロナウイルス感染者の激増により政府は1月8日より、首都圏一都三県に緊急事態宣言を発令、それを受け同実行委員会は時短営業で対応して来た。しかし同宣言は首都圏に留まらず、適応拡大が明らかになり、東京会場での展示を、12日をもって打ち切る苦渋の決断に踏み切った。
また東京会場での開催以降、福岡、宮城、大阪での巡回展示が予定されていたものの、緊急事態宣言の拡大を考慮し、実施そのものの可否を検討に入った。

当初17日まで開催予定だった「羽生結弦展 共に、前へ」
同展示会は、東日本大震災による被災の模様を風化させぬため、羽生結弦選手の避難生活なども伝え、小規模ながら意義ある展覧会となっていただけに関係者も落胆していることだろう。
羽生選手ファンならずと足を運ぶに値するイベントだけに、感染者減、緊急事態宣言解除後には、ぜひ再展示を願いたいものだ。
文・SPREAD編集部