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【競馬】東海S、AJCCでデータから浮かぶ『穴騎手』とは?

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【競馬】東海S、AJCCでデータから浮かぶ『穴騎手』とは?
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24日(日)は中京競馬場で東海S(GII、ダ1800m)、中山競馬場でAJCC(GII、芝2200m)が開催されます。


なお、AJCCは降雪による競馬開催への影響が予想されるため前日発売が取り止めとなっています。前日18時段階では日曜の中山競馬場は終日雨の予報ですが、開催の有無についてはJRAのHPにてご確認ください。


◆重賞好走歴と非根幹距離に鍵? AJCC過去10年データから見る好走条件とは


■東海Sは松山弘平騎手が買い


それでは東海Sの気になる騎手データから見ていきましょう。


東海Sについては中京競馬場のコース改修後、かつ中京ダ1800mで行われるようになった2013年以降の近8年分のデータを基に、今年の東海Sに乗り鞍がある騎手の成績をまとめています。



2013年以降、東海S騎手別成績



各騎手の騎乗数が少ないことを考慮する必要はありますが、過去3回以上騎乗したことのある騎手の中から着順と人気のバランスが優れているとデータが示すのは松山弘平騎手です。


昨年は牝馬3冠を制覇&年間127勝と目覚ましい活躍を見せ、今年は23日現在でリーディング2位と好調が続いていますね。


同騎手は2014年の東海Sで8番人気のマイネルバイカを3着に導き、2015年も10番人気のマイネルバイカで4着に好走。


過去3度の騎乗でいずれも人気以上の着順に導いており、『穴騎手』としての資格は十分かもしれません。


今年の東海Sで松山弘平騎手が跨るのが前日18時段階で7番人気のアナザートゥルース(セ7、美浦・高木)。


重賞2勝の実績を思えば7番人気の評価に甘んじている状況ではありますが、果たして人気以上の好走があるのでしょうか?


■武豊騎手は東海Sなら買い


そして武豊騎手も東海Sで優秀な成績を残せている騎手の一人です。先週の日経新春杯では武豊騎手が中京芝重賞で不振であることをお伝えしましたが、ダートに替われば話は別のようですね。


2015年の東海Sは1番人気のコパノリッキーで人気に応え優勝すると、2019年も1番人気のインティで鮮やかに逃げ切っています。


2014年は9番人気のダブルスターを3着とタイム差なしの4着に導いていて、穴馬を上位の着順に持ってきた経験もありますね。


同騎手が今年跨るのが前日1番人気に推されているインティ(牡7、栗東・野中)。過去のデータからは武豊騎手&インティを疑う必要はないように感じます。


■今年の中京重賞ならこの2騎手は要マーク


続いては今年4鞍行われた中京重賞で優秀な成績を残せている騎手のデータを見ていきましょう。



2021年、中京重賞騎手別成績



今回は上位2騎手のみをピックアップしましたが、今年の中京重賞で乗りに乗れているのが岩田康誠騎手と福永祐一騎手です。


両名とも文句のつけどころが見当たりません。


今年の東海Sでは岩田康誠騎手が前日18時段階で3番人気のダノンスプレンダー(牡5、栗東・安田隆)、福永祐一騎手が6番人気のグレートタイム(牡6、栗東・藤原英)に騎乗します。


この2頭、2騎手については軽視は厳禁と言えるでしょう。


■AJCCは石橋脩騎手が買い


続いてはAJCCの気になる騎手データを見ていきましょう。


AJCCは東京で開催された2002年を除く2000年以降のデータを基に、今年のAJCCに乗り鞍がある騎手の成績をまとめています。



2000年以降、AJCC騎手別成績(2002年の東京での施行を除く)



東海Sと同様に各騎手で大きな開きが見られるレースですが、着順と人気のバランスが優れているとデータから示されたのは石橋脩騎手です。


2019年には7番人気のシャケトラを勝利に導き、2008年は12番人気のサンバレンティンを掲示板まであと一歩の6着に走らせています。


同騎手の場合は実績馬に騎乗しても人気になりにくい傾向が見られ、今年騎乗するステイフーリッシュ(牡6、栗東・矢作)も当日4、5番人気となりそうですね。


東海Sの松山弘平騎手のようにここで『穴騎手』となる資格が十分にありそうな石橋脩騎手ですが、果たしてステイフーリッシュを人気以上の着順に導けるのでしょうか?


■人気のC.ルメール騎手は……


一方、連対率は37.5%と優秀ながら、注意が必要なのがクリストフ・ルメール騎手です。


2019年、2020年と連続連対中ではあるものの、2010年には1番人気のキャプテントゥーレで11着、2012年には3番人気のトーセンレーヴで5着と人気に反してしまう結果が多く、着順と人気の開きが大きくなっています。


また2着どまりと勝ち切れない傾向も出ているため同騎手が跨る1番人気濃厚のアリストテレス(牡4、栗東・音無)については『2着付け』また『切り』がベターな選択となるかもしれません。


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》

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