アメリカの年度代表馬を決める「エクリプス賞」が28日に発表され、年度代表馬には昨年のケンタッキーダービー、ブリーダーズカップクラシックを制したオーセンティックが選ばれた。
本馬は2019・20年の2年連続で北米リーディングサイヤー・Into Mischief産駒で、2019年にデビュー。3歳時の昨年は、シャムS、サンフェリペSと重賞連勝で挑んだサンタアニタダービー(GI、サンタアニタ・ダ9F)でオナーエーピーの2着。続くハスケル招待S(GI、モンマス・ダ9F)でGI初制覇となった。
同年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で9月5日に延期されたケンタッキーダービー(GI、チャーチルダウンズ・ダ10F)に挑み、スタートで出負けするもすぐに挽回してハナを奪い、ベルモントS覇者・ティズザロウの振り切ってダービー制覇を成し遂げた。
◆オーセンティックは世界ランク2位 アーモンドアイ、コントレイルは…
■アメリカンファラオ以来のKダービー&BCクラシック制覇
2冠を狙ったたプリークネスS(GI、ピムリコ・ダ9.5F)では、牝馬・スイススカイダイバーとの熾烈な先行を繰り広げ、直線は3着馬に9馬身3/4の大差を付けるマッチレースを演じるも、クビ差の2着。
3歳最終戦はブリーダーズカップクラシック(GI、キーンランド・ダ10F)。ここでも序盤から先頭を奪うと、直線では2着以下を2馬身1/4突き放す快勝を見せ、2015年の米三冠馬・アメリカンファラオ以来となる、ケンタッキーダービー馬によるブリーダーズカップクラシック制覇を達成した。
なお、勝ち時計は当初、1分59秒19と掲示されたが、その後に計測機器の不具合が判明し、1分59秒60に下方修正。それでも、アメリカンファラオが記録したトラックレコードを更新するものだった。
このブリーダーズカップクラシックがオーセンティックのラストランとなり、生涯成績8戦6勝、GI3勝を含む重賞5勝で現役を引退。今シーズンより、スペンドスリフトファームで種牡馬入りしている。
文・SPREAD編集部