ニューヨーク・ヤンキースから東北楽天ゴールデンイーグルスへの復帰を果たした田中将大が30日、都内で入団会見を行った。
三木谷浩史オーナー、立花陽三オーナー代行、石井一久GM兼監督も同席した会見で田中は、復帰にあたっての心境や理由、東京五輪への思いなどを語った。
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■震災から10年「自分にとって意味のあるタイミング」
2013年以来の楽天復帰について田中は「震災から10年という年で、初めてFAになり、チームを選べる立場であったのですが、この10年という数字は自分にとって意味のあるタイミングと思い、このような決断にいたりました」と語った。
また復帰について「とてもワクワクしています。日本のファンの前で投げられるということに、ワクワクが抑えられない状態。成長した姿をお見せしたい」と意気込みを口にしている。
ヤンキースをFAとなった当初は「(ヤンキースと)再契約してプレーしたい思いはあった」とし、その後も他球団からのオファーがあったことも示唆しながらも、「イーグルスでプレーし、日本のファンの前で投げるということを上回ることはなかった」と愛着ある古巣からのオファーを振り返った。
■東京五輪参加にも意欲「金メダルをとりたい」
2021年夏に延期となっている東京五輪についても、「延期になって、日本球界に帰ってきて、出るチャンスがあるということなので、選ばれたら断る理由はないですし、出たいと思ってます。北京(五輪)では悔しい思いをしてます。自国開催ですし、金メダルをとりたい」と代表入りへの意欲を見せた。
仙台の地でプロ生活をスタートさせ、2013年の大活躍で被災地のファンへ大きな希望も届けた田中。震災から節目の10年を迎えた東北のファンに向け「今でも一緒に頑張りたい気持ちは変わらずありますし、今まで以上に近くにいられることで僕に何かできることがたくさんあるかもしれないので、できる限り協力していきたい。まずは、球場のマウンドで良い姿をみてもらえるように、変わらず努力していかなければと思ってます」と決意を新たにしている。
文・SPREAD編集部