2月11日に東京・代々木第一体育館で開催されるチャリティボクシングイベント「LEGEND」の主催者は5日、WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥と、元WBC世界フライ級王者で現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の比嘉大吾の3分3回エキシビションマッチを発表した。
そのほか、WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口絋人と元3階級制覇王者・八重樫東、元WBO世界フライ級王者・木村翔と元K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者・武居由樹など、全7カードのエキシビションマッチが組まれている。
◆新旧王者、五輪代表、K-1ファイター、「LEGEND」の豪華エキシビションマッチ一覧
■比嘉「いつかは倒す相手」
比嘉は2017年5月のタイトルマッチで、王者フアン・エルナンデスを相手に6回2分58秒TKO勝ちを収め、WBC世界フライ級王座のタイトルを獲得。その後、日本タイ記録となる15戦連続KO勝ちで2度の防衛に成功も、2018年4月の3度目の防衛戦では、ウエートオーバーで試合前日に王座を剥奪された。試合もプロ入り初黒星となるTKO負けとなった。
その後、プロライセンス無期停止処分を受け、2019年10月に解除。2020年2月にノンタイトル戦で復帰し、同年10月に日本バンタム級13位の堤聖也と対戦して引き分け、12月31日にWBOアジアパシフィックバンタム級王者のストロング小林佑樹とタイトルマッチを行い、5回45秒KO勝ちを収めて、王座を獲得した。
栄光から挫折、そして再起へ向けて動き始めた比嘉に、世界のトップランカーたちが対戦を望む“モンスター”井上とグローブを交えるビッグチャンスが舞い込んだ。
現在、バンダム級で世界挑戦を目指している比嘉は主催者を通じて「バンタム級にいる以上、避けては通れない相手。いつかは倒す相手として、世界前哨戦として戦います」とコメントした。
文・SPREAD編集部