
「UFCファイトナイト・ラスベガス18」が6日(日本時間7日)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催され、アレッシャンドリ・パントージャがマネル・ケイプを判定で下し勝利した。元RIZINバンタム級王者のマネルケイプにとっては苦いUFCデビュー戦となった。
公式発表のスタッツでは、勝者パントージャの有効打が74であるのに対し、ケイプのそれは49。ラウンド別では最終ラウンドこそ20-21となったが、1ラウンド目が25-12、2ラウンド目が29-16と、前半から試合のペースを握ったパントージャが評価されての判定勝利であった。
試合前には「世界に俺の存在を知らしめる」と並々ならぬ自信を語っていたケイプにとっては苦いUFCデビューとなったが、現地メディアの評価を振り返ってみたい。
◆【動画】ケイプvsパントージャ、ラスト30秒での壮絶な攻防の様子
■米メディアはデビュー戦での“固さ”を指摘
米MMA専門メディア「MMA Fighting」は、この試合について「3ラウンドを通じてパントージャは足も動いており執拗に攻撃を繰り出していたが、ケイプは手数を出すことに躊躇しているように見えた」と振り返った。
「パントージャはケイプにケージ内で圧をかけ続ける一方、元RIZIN王者はデビュー戦でなんとか爪痕を残そうとしていた。ケイプの一番の問題は、パントージャからの攻撃に反応することに精一杯で、自身の持ち味やコンビネーションを発揮できなかったことだ」とも評し、UFCデビュー戦でのケイプの“固さ”を指摘している。
米メディア「SB Nation」はパントージャの繰り出すキックがケイプの攻撃力を削いだ一因と振り返り、「ケイプがデビュー戦でいきなり輝きを放つチャンスは、過小評価されていた相手によって台無しとなった」としている。
■試合後には「ごめんなさい、日本」
しかし、その一方でケイプのテイクダウンなどには一定の評価をしている。
「(ケイプの)テイクダウンの動きには驚かされ、効果的でもあった。3ラウンド目では自分のゾーンで打ち合うこともできた。若く、発展途上のファイターにとっては評価すべき好材料だろう」
ケイプ自身は試合後に自身のTwitterを更新し、「サポートとエナジーをありがとう。次回はもっと強くなって帰ってくる」と綴り、日本語でも「ごめんなさい、日本」と日本のファンへメッセージを送った。
ケイプにとってはほろ苦いオクタゴンデビューとなったが、次戦では持ち味を発揮しての雪辱に期待したい。
文・SPREAD編集部